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エアタグ等の簡易的トラッカーとは一味違う!
正確な位置情報把握が窃盗団への対策に有効
第二世代GT-Rやスープラ、RX-7など絶版スポーツカーの盗難被害は留まるところを知らない。そこで重要となる対策の一つとして挙げられるのが、車両の現在地を特定できるGPSトラッカーの存在だ。
現在は「エアタグ」を始めとする簡易的なトラッカーが市場を席巻している。これらを盗難対策として利用しているユーザーは多いが、このようなアイテムはGPSを備えておらず、約10メートル圏内にあるスマートフォンとのBluetooth連携により現在地を発信する。つまり、周囲にスマートフォンの無いエリアに車両が放置された場合は、正確な現在地を発信することができない。車両窃盗で生計を立てるプロ集団への対策として考えれば、十分な対策とは言えないわけだ。
そこで注目したいのが、“アルパイン”が提供しているGPSトラッカー「MAMORUCA(マモルカ)」。 エアタグ等の簡易的なトラッカーとは異なり、この製品はGPSを備えている。そのため、製品単体で正確な現在地を割り出し、紐付けされたスマートフォン上でその位置を確認できるのだ。
ちなみに、窃盗団は盗難遂行後に車両を半日〜丸1日ほどコインパーキングなどに放置するケースが多い。これは窃盗団側の自己防衛策の一つで「車両にGPSが装着されていないか」を確認するための行為だ。もし、GPSが装着されている車両をそのままアジトに運んでしまっては、元も子もない。コインパーキングに放置した後、その車両が警察に押収されなければGPSが付いていないと判断し、アジトに運搬して解体するのである。
つまり、盗難に遭って間もない段階で車両の現在地や足取りさえ分かれば、被害車両を取り返せる可能性は極めて高いのだ。
MAMORUCAのGPSトラッカーは、車内の見えない位置に隠しやすい小型設計で、車両から電源を引いてエンジンのオン/オフに連動させる仕組みだ。「エンジンをかけずに盗難されたら?」と疑問に思う人もいるかもしれないが、車両盗難被害のほぼ全てのケースが、不正にエンジンを始動して行われる“自走型”であることを知っておいていただきたい。
MAMORUCAは地下駐車場など、電波の届かないところに車両を隠された場合は正確な位置情報を発信することはできない。しかし、そのような場合でもMAMORUCAが最後に発信した位置情報があれば、捜索すべき範囲は限定されてくる。
気になる価格はGPSトラッカーが1万2800円、WEBコンソールの通信費が毎月880円。高精度な位置情報を割り出すアイテムのため、スマホのように毎月の通信費がかかるものの、カーセキュリティ用品として考えればかなり手頃な値段と言える。
車両盗難には盗ませないための策も重要だが、万が一盗まれてしまった場合の策も考えておくべき。車両盗難に遭った場合は速やかに警察へと通報し、MAMORUCAから送られてくる位置情報を提供すれば、車両発見および犯人逮捕の確率が劇的に向上するはずだ。
PHOTO:土屋勇人
●問い合わせ:アルパイン TEL:0570-006636
【関連リンク】
MAMORUCA
https://www.alpine.co.jp/emotion/mamoruca
MAMORUCA販売ページ
https://shop.alpine.co.jp/merchandises?merchandise_category_ids%5B%5D=1