「R35GT-Rってやっぱりスゴイ!」ガチの通勤仕様なのにゼロヨン&サーキットのタイムが速すぎる!!

ほぼ同仕様のままゼロヨン10秒8を記録!

貴重なトラックパックベースのオールラウンダー

このR35GT-Rは“ピットロードM”森下代表の通勤快速仕様。ベースとなっているのは、GT-Rの中でも貴重な2シーターモデルの“MY12トラックパック”。R35GT-R生みの親、水野和敏氏が手がけた集大成モデルの素性の良さを生かしながら各部を煮詰めているのが特徴だ。

エンジンはこれまでブースト圧1.1キロの650ps仕様とされていたが、今回は1.3キロをかけて最高出力を750ps&110kgmまでアップ。さらに制御面もECU-TEKを駆使して、スタート時のみブースト圧を0.5キロまで下げて効率的なゼロスタートが切れるようローンチコントロールにも独自のセッティングを施している。

車高調はピットロードMとスピリットのコラボによるスペシャルセッティング仕様で、バネレートはフロント22kg/mm、リヤ18kg/mm。アッパーアームはトップシークレットの調整式を奢る。ブレーキは純正ブレンボキャリパー+RH9ビッグローターキットの組み合わせだ。

シートは2脚ともレカロのフルバケRS-Gに交換し、2シーターのトラックパックらしいレーシーなインテリアを構築。パープルの4点式ハーネスはピットロードMオリジナルだ。

ホイールはアドバンレーシングGT(F11J+15&20mmスペーサー R11J+5&20mmスペーサー)で、タイヤには前後とも285サイズのポテンザRE-71RSをセット。エクステリアは、フロントワイドフェンダーがウエストスポーツ製で、リップスポイラーやウイングにはT&E製を投入。シンプルながら非常に存在感のあるシルエットだ。

このチューンドを鈴鹿サーキットで試乗した木下みつひろ選手は「エンジンはストレス皆無のパワフルさ、足回りはしっかり動くクセのないセッティングと、R35ストリート仕様のお手本的なフィーリングで楽しく走れたよ。1本目で気になった挙動も、2本目にエア圧を若干落とすことで解消。安全に走りが楽しめるのも魅力だね」と評価。タイムは2分13秒437をマークした。

2020年末のドラッグフェスティバルでは10秒8をマークしてクラス優勝。今回は、そこからタイヤのみ変更してのアタックだったが、まさにオールラウンダーと呼ぶに相応しい実力を見せつけたのだ。

●取材協力:ピットロードM 兵庫県姫路市安富町安志912 TEL:0790-66-3359

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