目次
RF用エンジン載せ替えで速さとゆとりを確保する！
公認含めて150万円というリーズナブルなコンプリートチューン
「日々楽しく乗ってもらえ、そのままサーキットに持ち込んでも気持ち良く走って帰れる」ことをコンセプトに、マシン製作を手掛ける“レッグモータースポーツ”。そんな名門チューナーが、ND型ロードスターを末永く楽しんでもらうために提案しているのが、RFに搭載されている2.0Lエンジンへのスワップだ。
「NDも登場から8年目を迎え、お疲れ気味の個体も増えてきたので、そろそろエンジンオーバーホール＋αといった具合にリフレッシュしたいところですが、スカイアクティブGエンジンはNA／NB時代とは異なり、蓋を開けても手の加えようがないんです」と、代表の倉迫さん。
エンジンオーバーホールはフィーリングこそ良くなるものの、チューニングの伸び代は少ない。そこで注目したのが、海外で実績のある2.0Lエンジンへの換装だった。
見た目には、マニアでもない限り載せ替えたと分からない。本体は全長、全高ともに拡大しているが、重量増は3kgに抑えられているため、限界領域以外はハンドリングに変化は感じないという。排気量アップの恩恵は大きく、上り区間の速さは段違い。排気系は2.0L用に交換が必要だが、この機会に社外品を選択するのもアリだ。
リヤセクションには、デフの後方からカバードすることで整流効果を高めるオリジナルの「クラブスポーツ リヤンダーディフューザー」を装着。メインパイプやサイレンサー形状など試作品のテストを重ねたというマフラーも見逃せない。オールチタンとすることで純正比5kgの軽量化を実現。なお、製品は保安基準適合モデルとサーキット専用モデルの2タイプが用意されており、デモカーには後者が与えられている。
足回りはエンドレスジールをベースにしたオリジナル車高調「チャレンジダンパー」をインストール。スプリングレートはフロント6㎏/mm、リヤ4㎏/mm＋ヘルパー3㎏/mmという仕様。4輪をしっかり接地させて、コーナーリングスピードを稼ぐセッティングだ。
ホイール＆タイヤは、ウェッズスポーツTC10SXとアドバンネオバAD09（215/40R17）の組み合わせ。ブレーキはフロントのみ990Sのブレンボキャリパーで強化している。現在はセットアップを煮詰めている最中とのことで、今後は速さを引き出すために225/45R16サイズのテストも予定している。
「2.0Lエンジンへのスワップは、ECUやハーネスは交換不要です。現在、公認可能なのは後期型のMTベースのみですが、中古車が安価になった前期用でも公認が取れるように進めています。また、NR-Aベースならば、駆動系やブレーキなどが2.0Lモデルと共通なので、予算を30万円程度抑えられますね。よって、これからベース車の購入＆スワップを検討しているならばNR-Aもオススメです！」とは倉迫さん。
ロードスターが持つバランスの良さを崩すことなく、絶対的な速さと大人のゆとりをプラス。末永く乗り続けたいオーナーには最適のプランと言えるだろう。
●問い合わせ：レッグモータースポーツ 広島県安芸区船越南3-18-13 TEL：082-823-5888
【関連リンク】
レッグモータースポーツ
http://www.leg-sport.com/