新型車オーナーもまさに開眼! 再びサウンドカスタムを楽しもう

そもそも、DSPとは何かということだが、アナログサウンドをデジタル化して、サウンドに対して好みの処理をかけるというシステムだ。

例えば、車内では各スピーカーからの距離が極端に違い、特定位置のリスナーに対する時間的遅れがバラバラに出るが、そのバランスを取る=時間を合わせるためのタイムアライメントを掛けられる。また、より細かいイコライジングやチャンネル個別の音圧調整も可能となる。
2ウエイや3ウエイスピーカーの個々のスピーカーにそれぞれの出力をする際に、周波数帯域のカットオフを細かく設定したり周波数特性を変えたりと、音をそれこそ無限大に繊細にいじることができるのだ。

接続は、本体からスピーカーへのアウトプットやラインアウトから。本機DSPを介して、スピーカーへと繋ぐ。サウンドの調整は、専用アプリのインストールによるスマホや、同様のダウンロードによってWindows PCでも可能となっている。
今回登場のモデルは、DEQ-7000AとDEQ-2000Aの2機種。ハイエンドの7000Aは入力が4チャンネルで出力が10チャンネルという本格志向。対する2000Aは入力が4チャンネルで出力が6チャンネルのエントリー系モデル。

最近クルマの純正カーオーディオは室内デザインと一体化してしまい、オーディオの専用スペースであった1DINや2DINという概念から離れているものが少なくなく、オーディオカスタムが難しくなっている。このDSPが最新モデルのオーナーにとって朗報である理由は、オーディオは純正のままサウンドカスタムが可能なところにある。

最新車にはベストな選択ではあるが、旧車ユーザーにとってもオリジナルのインテリアデザインは崩したくないという方もいるはず。そんな場合にも、アウトプット以降をこのプロセッサーでデジタル化することで、オーディオの最新スペックが手に入る。そんな、ちょっと夢のような製品であること、お分かりいただけただろうか。

carrozzeria・デジタルプロセッシングユニット『DEQ-7000A』。ハイレゾ音源対応のハイグレードモデル。入力4チャンネル、出力10チャンネルを持つ。オーディオ入力は、スピーカー入力(8ch)、RCA(4ch)、USB-C、SPDIF(光/同軸)、Bluetoothオーディオ。
価格は12万6500円(9月発売予定)。
DEQ-7000Aの専用リモコン。ロータリーエンコーダを装備し、各種セッティングと共にソース切り替えも可能。
スマートフォン専用アプリDSP Controllerをインストール(無料)することで、DSPのセッテイングが可能となる。(開発中の参考画像)
Windows PCでも、無料で専用ソフトをダウンロードが可能。スマートフォンより格段に大きな画面で、じっくりとセッティングをすることができる。
DEQ-1000A-MZは2017年に発表された先代モデル。同様にスマホなどでのセッティングが可能だったが、入力2チャンネルで、アウトプットはフロント、リヤ、サブウーファーと表記されている。専用リモコンも付属。