スマートフォン用の人気カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」

今やカーナビはスマートフォンアプリで利用するのも当たり前となってきた。なかでも「Yahoo!カーナビ」はその使いやすさで人気を博しており、「Google Play ベストオブ2023」の生活お役立ち部門で大賞を獲得。2025年にはダウンロード数が2500万を超えるという。読者の中にも多くのYahoo!カーナビユーザーがいることだろう。

Yahoo!カーナビは2014年にリリースされ、これまで大きく進化してきた。従来のカーナビに近い表示や、トンネルなどでの追従性など、使いやすさから40代〜50代を中心に多くのユーザーが利用している。

また、移動オービスや取締り、検問情報や、経由地設定数が増えたり限定アイコンが使えたり、Yahoo!カーナビ独特の機能である「雨雲レーダー」の予測可能時間も大幅に伸びるなどの機能が追加され、バナー広告も非表示になる有料版「Yahoo!カーナビプラス」もある。しかも、250円/月というリーズナブルな価格設定だったり、必要な時だけ1日単位(100円)で使用できる点も魅力だ。

Yahoo!カーナビとYahoo!カーナビプラスの機能の違い。

そんなYahoo!カーナビに新たな機能「推しドラ」が追加された。

“推し”とドライブする新機能「推しドラ」を追加

“推し活”という言葉が認知されて久しい。クルマと推し活となると、推しの音楽を聴いたりするのがオーソドックスなところだと思われるが、そこにYahoo!カーナビが一石を投じた。推しとドライブしているような体験ができる機能を追加したのだ。

声優やキャラクターのボイスによるナビゲーションは以前から種々のカーナビに実装されてきた。Yahoo!カーナビでも以前に『アイドルマスター』とのコラボを実現していた。そして、2024年10月、Yahoo!カーナビに実装されたのが「推しドラ」だ。

「推しドラ」のキャラクター選択画面。写真ではホロライブの「AZKi」を選択している。

「推しドラ」はキャラクターボイスによるナビゲーションはもちろん、合間合間にキャラクターがナビゲーションとは関係ない話を振ってきたりして、あたかも”推し”とドライブしているような雰囲気が味わえるのだ。加えて、場所によってはその場所ならではのボイスがあるという。

“推し”によるナビゲーションはファン垂涎。スマホナビだけに、カーナビ本体に縛られることなく、どのクルマに乗っても”推し”とドライブできるのは大きな魅力となる。
雑談ボイスは、ナビゲーションに影響の出ない状況で発生するようにセッティングされている。また、ナビゲーションや運転に特に集中したい状況なども考慮して、雑談発生をオフにすることもできる。

ナビゲーションと特定地点の「ゆかりの地」以外の雑談はランダムで発生するが、一度発生したボイスは「音声コレクション」としてアーカイブされるので、以降は自由に聞くことができる。
「ゆかりの地」は作品に登場する場所や、キャラクターが訪れた場所など、まさにキャラクターにゆかりの深い場所に設定されているとか。
ボイス数は秘密だが、「ゆかりの地」ボイスと合わせてコレクションする楽しみもあるのだ。

実際のナビゲーションの様子や雑談ボイスを『ケロロ軍曹』使用で体験。作品の世界観に沿った録り下ろしボイスは、ファンならぜひ聴きたいところ。

さらに、ナビゲーション画面の自車アイコンにもキャラクターが表示され、ボイスだけでなく視覚的にも”推し”とドライブしている雰囲気になる。

自車アイコンに”推し”キャラクターが表示される。キャラクターが表示されるのは、マップが3D表示になっている場合。
ナビゲーションの案内ポイントでマップの表示が2Dになると、キャラクターが地図の邪魔にならないように一時的に消える。あくまで、ナビとしての使い勝手に影響が出ないようにセッティングされている。

「推しドラ」は2024年10月のリリース以来、”推し活”に熱心な20代〜30年代の若者層を中心に人気を集め、元々40代〜50代が中心だったYahoo!カーナビのユーザー層を拡大。利用者へのアンケートでは「ドライブが楽しくなった」が70%以上、また、穏やかに運転できるようになるので「安全運転の役に立っている」が約70%という回答があった。

ノースアップ表示の際は、キャラクターはこのように斜めになることも。

楽しいだけでなく、安全運転にもつながる機能として「推しドラ」とその利用者増加はへの期待はより高まる。利用者増加には、やはり登場する”推し”やコンテンツが増えることが近道になってくるだろう。

全6種類を実装!既存キャラクターの追加ボイスや新キャラの追加も!?

現在「推しドラ」に実装されているボイスは、アニメ作品や声優など全6種類。リリース後、話題となったホロライブの「AZKi」は第2弾となる追加ボイスが予定されている。さらに、やはりホロライブの「兎田ぺこら」の登場も予定されているという。

現在のラインナップ。追加ボイスや作品/キャラクターなどの新規追加も予定されている。この中にない”推し” の追加にも期待したい。

「推しドラ」機能の利用料は550円/月を基本に、2ヶ月分がお得になる1年利用プランが5500円/年で用意されている。もちろん、Yahoo!カーナビ同様に、Apple CarPlayとAndroid Autoにも対応。ディスプレイオーディオなどに接続して、ボイスをより高音質で楽しむこともできる。
もし、ラインナップに”推し”がいるなら、新たなる推し活として「推しドラ」を楽しんでみてはいかがだろうか?

「推しドラ」サンプル動画