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「GX81マニアの趣味とセンスをフル投入！」好きが高じて専門ショップまで立ち上げた男の愛機

2025.08.31 06:30

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“純正プラスα”のさじ加減。

今時のネオクラスタイルを構築！

ハイソカーブームの火付け役がGX71マークII三兄弟だとするならば、そのポジションを盤石なものにしたのが1988年登場のGX81だ。

取材車両は、2.0L・直6DOHCの1G-GEUを搭載するチェイサーアバンテツインカム24。それまでのスポーティな印象が影を潜め、バブル景気という時代の後押しもあって、ラグジュアリー志向を強めたのが先代との違いと言える。

そんなGX81チェイサーを手掛けたのがレイテックオートワークス。代表の南出さんが大の“GX81好き”で、趣味が高じてショップを立ち上げ、ここ2～3年で本格的にオリジナルパーツも開発するようになった新進気鋭のショップだ。

南出さんが言う。「すでにデモカーでマークIIとクレスタがあったので、それならチェイサーも揃えたい。そう思っていたらタイミング良く、サンルーフ付きで程度のいい個体が出てきたので迷わず買いました。それをベースにデモカーを作り始めたんですが、そのチェイサーを欲しいというお客さんが現われたんですよ」。

そんな相思相愛のチェイサーはユーザーデモカー的な存在として各イベントに展示。レイテックのオリジナルパーツを満載しているだけに注目度の高さも半端ではない。外装では、すでに発売済みのフロントリップスポイラーとルーフバイザーを装着。取材時にはマスター型が完成し、間もなく量産体制に入るサイドステップとリヤアンダースポイラーも目にすることができた。

これらのエアロパーツは、「もし純正オプションのエアロが存在していたら？」というコンセプトの下にデザインされているため、ボディラインに違和感なくフィットしつつ個性もしっかり主張するという、絶妙なバランスを誇っている。

また、足回りにもオリジナルパーツを投入。車高調は、南出さんの「誰よりも低い車高でGX81に乗りたい」という願望を叶えるべく開発されたフルタップ式で、大幅なローダウンと快適な乗り心地を両立。リヤサスには調整式とされたロワアーム、トーコントロールアーム、テンションロッドの3点が組まれ、アライメントセッティングの幅を拡げている。

マフラーも同様で、ローダウン時の路面クリアランス確保を重視して設計された車高短スペックへと交換される。

足下を飾るのはワークユーロラインの17インチ。これも、南出さんの「好きすぎる」という理由からチョイスされた。「当時は16インチが多かったので17インチにしてみました」という南出さん。サイズはフロント8J＋45、リヤ9J＋38を履く。また、ツメ折りして装着できなくなった純正フェンダーメッキモールは汎用品で代用。純正風に見せているのが拘りだ。

内装はフルノーマル状態を維持。オーディオも純正品のままとされている。この時代、独立したメータークラスターの左右にヘッドライトやワイパーの操作系を設けたサテライトスイッチが流行ったけど、GX81は極めてオーソドックスなデザインを採用。それも多くのユーザーに受け入れられ、ヒット作となった要因の一つだと思う。

前後席ともに厚みのあるクッションが使われたシート。運転席は前後別々に座面の高さを調整でき、チルト＆テレスコピック機能付きステアリングと併せて最適なドライビングポジションを取ることができる。

1980年代、2.0Lクラスの主力エンジンとして多くの車種に搭載された1G型。取材車両に載るのはDOHC24バルブ仕様の1G-GEで150ps/17.6kgmというカタログスペックを謳った。またSOHCの1G-E、DOHCツインターボの1G-GTE、同スーパーチャージャーの1G-GZE、ハイメカツインカム採用の1G-FEと多くのバリエーションを誇った。

「以前はGX71を買えないコ達がGX81を安く買ってきて、GX71的なイジリ方をしていることが多かったんですよ。でも、GX81好きからすると、“そうじゃないんだよな”と思ってました。それが、ここ5年くらいはGX81の中古車価格が上がってきたので、GX71の代わりに…ということがなくなり、カッコ良くイジるオーナーさんもやっと増えてきました。いい方向に向かっていると思いますね」と南出さんは現状を分析する。

今後ますます人気が高まること確実なGX81。それを強力にサポートしてくれるのがレイテックオートワークスだ。

GX81は南出さんの趣味の延長として扱うことになったけど、実はレイテックオートワークスはネオクラ系に限らず、オリジナルエアロキットを開発したGR86や、サーキット仕様のGEフィットなどもデモカーとして持つなど幅広い車種を対象に展開。珍しい車種やグレードの中古車販売、車検、修理や鈑金作業、カスタム＆チューニング、オリジナルパーツ開発など、その業務内容は多岐にわたる。クルマに関する相談に乗ってくれる、頼れるショップだ。