スズキ初の量産BEVの走りや実力をチェック!

スズキ初のEVは、4代目エスクードを少し大きくしたくらいのBセグ級クロスオーバーSUV。エスクードの海外名にEVを示す「e」が加えられた新星モデルだ。トヨタ、ダイハツと共同開発した車体とEVユニットを搭載し、駆動用のリン酸鉄バッテリーはBYDから調達。駆動方式は2WDが49kWh版と61kWh版を、4WDは前後モーターを備える61kWh版を用意する。航続距離は、2WDの49kWhが400㎞以上、61kWhは2WDが500㎞以上、4WDが450km以上。

EVらしくスムーズで静かな走りを享受できるのはもちろん、ハンドリングは想像以上に素晴らしかった。床下に重さを感じさせない素直な挙動で、ロールの量やスピードも不安を抱かせず、コーナーでの姿勢も終始安定。試乗車は2WD/4WDともに61kWh版で、135kW/307Nmのシステム合計出力/トルクを確保する4WDの方が2WDの128kW/193Nmよりも力強いのは当然だが、2WDは100㎏軽いこともあり、軽快感が際立っている。CセグSUVも超える2700㎜のロングホイールベースは、直進安定性だけでなく、後席居住性に大きく寄与していて、大人4人でもゆったり座れるのも見逃せない美点だ。

横一文字のリアコンビランプをはじめ、コーポレートエンブレムと車名ロゴの組み合わせでスマートな雰囲気を演出。力感あふれる前後フェンダーアーチが目を惹く。
モーター、インバーター、トランスアクスルを一体化したeアクスルは、BluE Nexus、アイシン、デンソーが開発。コンバーターや充電器も搭載。
フローティング式のセンターコンソール、メーターとセンターディスプレイを組み合わせたワイドな「インテグレーテッドディスプレイシステム」が特徴的だ。
雪上やオフロードなどで片輪が浮いたり、スリップしたりしても脱出しやすくなる「TRAIL」モードを4WD仕様に用意する。
詳細は現時点では不明だが、明るさと開放感をもたらすパノラマサンルーフも設定。クラスを超えた充実装備も美点だ。
グレード名e VITARA
全長×全幅×全高(mm)4275×1800×1640
ホイールベース(mm)2700
バッテリー種類リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量(kWh)2WD:49 or 61、4WD:61
モーター最高出力[kW]2WD 49kWh:106、2WD 61kWh:128、4WD 61kWh:前128/後48
最大トルク[Nm]193(2WD合計)、307(4WD合計)
一充電走行距離(km)2WD 49kWh:400以上、2WD 61kWh:500以上、4WD 61kWh:450以上
タイヤサイズ225/55R18
価格未定

アクティブに使い倒せる純正アクセサリーも充実

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