「Gliding Sports Coupe」という思想

新型プレリュード

2025年9月4日に発表された6代目・新型プレリュードに早くも無限ブランドのパーツが登場した。今回の新型プレリュード用の無限パーツに与えられたコンセプトは「Gliding Sports Coupe」。新型プレリュードの軽快な走りと伸びやかなフォルムをさらに引き立て、操る楽しさを日常的に感じられるようデザインされている。無限はこれまでもホンダ車の魅力を深化させてきたが、今回はプレリュード復活という話題性の高いモデルに、より早いタイミングで専用パーツを投入してきた点に注目したい。単なるアクセサリー販売ではなく、クルマとユーザーの関係性を強める「初動戦略」としての意味合いが濃い。

プレリュードという名前に特別な思いを持つファンはもちろん、今回初めてその名を知った若い世代にとっても、無限のアフターパーツは所有欲を刺激し、走る楽しさを深める重要な要素となるだろう。発売直後から専用パーツが用意されるという事実そのものが、新型プレリュードに込められたホンダと無限の意気込みを示している。

新型プレリュード

第一弾は内装重視のラインナップ

新型プレリュード

インテリアパーツでは、ブラックを基調としブルーの差し色が、車両の内装との一体感を演出する「スポーツマット」「スポーツラゲッジマット」「スカッフプレート」を設定している。

いずれもプレリュード純正の質感に自然に溶け込みながら、上質感とスポーティさを強調するデザインが施されている。特に新型プレリュードではアクセントカラーとして「青」が用いられており、無限パーツもそれに合わせた青ステッチを採用。これまで無限の代名詞であった赤からの転換は、新しい時代のプレリュード像を強く印象づけるものだ。

スポーツマット(4万6200円)ブラックを基調にステッチを車両のイメージに合わせたブルーを採用し「ブラック×ブラック(ブルー)」を設定。表地は耐久性に優れたナイロン素材、裏地にはフロアとマットのズレや滑りを防ぐ合成ゴム素材(SBS)を採用。運転席のマットには磨耗を抑止するヒールパッドを装備。無限メタルプレートエンブレム付き。1台分4枚セット。

パフォーマンスパーツでは、上質な乗り心地と操縦安定性を高める「パフォーマンスダンパー®」をハンドリング性能向上に重点を置き開発した。パフォーマンスダンパーを装着することで、走行中の微細な振動を吸収し、車体の揺れを抑えることで操縦安定性を高め、同乗者の疲労も軽減する。

また、BBSと共同開発した19インチ鍛造アルミホイール「FR10」は、標準装備アルミホイールに対して約ー4kg/1本の軽量化を実現し操る喜びを向上。単なる内装強化にとどまらず、走行性能向上にも寄与するパーツを含めた構成は、無限が“走り”を決して軽視していないことの証左である。

パフォーマンスダンパー(14万3000円)車体の振動を減衰し、不快な微振動や騒音を解消することによって、操縦安定性向上を図るパフォーマンスダンパー®。ハンドリング性能向上に重点を置き開発。フロント/リア各1本の1台分セット。
19インチアルミホイール「FR10」(17万6000円/1本)BBS社と共同で開発。標準装備アルミホイールに対して約-4kg/1本の軽量化を実現。カラーはダイヤモンドブラックを採用。ホイールセンターキャップは別売り。推奨タイヤサイズは235/40R19。

その他、流麗なボディラインと一体感のあるフィン形状デザインのドライカーボン製「カーボンドアミラーカバー」、親水性と防眩加工の「ハイドロフィリックLEDミラー」も設定している。

カーボンドアミラーカバー(11万円)流麗なボディラインと一体感のあるフィン形状が存在感を際立たせ、よりスポーティな印象を与える。素材は高級感を演出するドライカーボンを使用。表面はUVカットコーティング仕上げにより色あせ等の劣化を防止。
ハイドロフィリックLEDミラー(5万5000円)標準装備ドアミラーと交換タイプの親水性広角ブルーミラー。多層膜コーティングを施したブルー色鏡面が太陽光や夜間走行時の防眩効果を高め目の疲労を軽減。また、光触媒技術を利用した親水コートにより付着した水を膜状に拡散し雨天時の視界を確保。ウインカー使用時は鏡面に内蔵したLEDがウインカーに連動して発光。無限ロゴ入り。

ドライカーボン製のエアロパーツやスポーツマフラーは2026年に登場

今回の4点は比較的身近な価格帯に収められた実用寄りのアイテム群だが、無限の開発はすでに次のステージへ進んでいる。2026年年初にはドライカーボン製のエアロパーツやスポーツマフラーといった、外観と走行性能の両面を大幅に引き上げるパーツ群を発表予定としている。

ドライカーボンは軽量化と剛性を兼ね備える素材であり、フロントスプリッターやサイドスカート、リアディフューザーなどの形で採用されれば、空力性能の改善とともにプレリュードのシャープなフォルムをさらに際立たせることは間違いない。加えてスポーツマフラーの投入は、エンジンサウンドの演出と排気効率の向上を狙うもので、プレリュードが持つスポーティネスを一層際立たせるだろう。

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