軽快な操舵にパワフルな加速 広い後席とにしつはクラス随一

つい先日のこと、キックスを300㎞ほど運転して驚いた。燃費が良いのだ。メーターの平均燃費計は21㎞/ℓを超えていたのである。
エクステリア

走行の中心は一般的な街中。渋滞はほぼなかったものの、一般的に燃費が良いとされる信号のない郊外路ではなく、信号もある場所を普通に走ってこの燃費なのだから驚いたのだ。ここまで実用燃費が良いとは。日産が国内販売しているSUVは「大きい方」と「小さい方」があり、キックスは後者。
インストルメントパネル

全長4290㎜で、ライバルはトヨタ・ヤリスクロスやホンダ・ヴェゼルあたり。パッケージングも巧みで、後席はクラストップ水準の広さがあり、荷室も423ℓとクラスを超える広さがある。ファミリーカーとしても相性が良い。パワートレインは「e-POWER(イーパワー)」と呼ぶハイブリッド。エンジンは発電機に徹し、その電気を使ってモーターがすべての駆動力を生み出す。
居住性


前輪駆動のほか、リヤにモーターを加えた4WDも選べる。このパワートレインは燃費が良いだけでなく、レスポンスの良さと伸びやかな加速感にも心地良さがある。運転好きならこれを味わうためにライバルではなくキックスを選んでもいいと思えるほどだ。加えてハンドリングも軽快。そんなドライバビリティもキックスの強みだ。
うれしい装備



月間販売台数 1029台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表 20年6月(仕様向上 24年5月)
WLTCモード燃費 23.0㎞/ℓ ※FF車

ラゲッジルーム


一方でウイークポイントは、乗り心地に粗さを感じることと、日常領域に比べると高速道路での燃費が伸びないこと。一般道中心ならいいが、高速道路を多用する人とはマッチングが良くないかもしれない。


「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」モーターファン別冊 統括シリーズVol.167|最強のクルマバイヤーズガイド【モーターファン別冊 ニューモデル速報】公式サイトモーターファン別冊 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」/2025年4月18日発売。
http://motorfan-newmodel.com/integration/167/
