eAxleの改良によりシステム最高出力は342ps(Z・4WD)に向上

今回の一部改良は、電気自動車をより身近な選択肢にしてもらうべく、使いやすさの改善に加えて、BEVならではの楽しさを追求。
内外装デザインの変更も実施された。
リチウムイオンバッテリーの容量は、上級のZグレードの場合で従来の71.4kWhから74.7kWhにアップ。
これにより、WLTCモードにおける一充電航続距離はZ(FWD)で512kmから746kmへと伸びた。
急速充電時の時間も短縮しており、150kW(350A)の充電器を使用した場合、残量10%から80%までの充電時間は最短で約28分を実現。
さらに、急速充電時にあらかじめ電池を温めることで、低温時の充電速度を改善する機能「バッテリープレコンディショニング」を搭載。
寒冷地での利便性も高められている。

走りの面では、モーターやインバーターなどを一体化した駆動ユニット「eAxle」は、小型化や形状最適化により、Z(4WD)のシステム最高出力は218psから342psへと向上。
電動パワーステアリングのギアボックスは、ボディに直結させることでステアリングのダイレクト感を高め、サスペンションやアブソーバー等はチューニングによって、乗り心地と操縦安定性を向上させている。
パドルシフトでの回生ブレーキ減速度は4段階調整を可能にし、BEVならではの操る楽しさがさらに高まった。4WD車は走行制御・駆動制御をレベルアップして走破性を、そしてフロントドアのアコースティックガラス(高遮音性ガラス)の採用などによって室内静粛性を、それぞれ向上させているのも見どころだ。

エクステリアデザインでは、ハンマーヘッドをモチーフとしたフロントマスクを新たに採用したほか、ホイールは機能性を追求するとともに先進感あふれるデザインとなった。
ボディカラーでは新色として、モノトーンでは「アティチュードブラックマイカ」、2トーンでは「アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ」と「アティチュードブラックマイカ×プレシャスメタル」が追加された。

インパネのデザインが水平基調で薄くシンプルな形状へと変更されたインテリアでは、ディスプレイオーディオが最新のコネクティッドナビ対応タイプの14インチディスプレイを搭載したほか、センターコンソールは形状変更により足元の開放感を向上しつつ、おくだけ充電(運転席用・助手席用 2台分)を設置することで使い勝手を向上させた。このほか、パノラマムーンルーフはセンターリインフォースメントを無くすことで、開放感のある室内空間を実現(Zに標準装備)している。

トヨタの新充電サービス「TEEMO(ティーモ)」がスタート!

改良版bZ4Xの発売と合わせて、トヨタの新充電サービス「ティーモ」がスタートしたのもニュースだ。

このサービスは、EV/PHEV充電サポートサービスの後継として、より一層快適なBEV/PHEVライフを送るための新たな充電サービス。
対象は今まで乗っているCHAdeMO対応のBEV/PHEVも含まれる。

ティーモはの特徴は以下のとおり。
●TEEMO充電器(トヨタ販売店とレクサス一部販売店に設置)に加え、eMP充電器(e-Mobility Powerが設置した充電器※1)が利用可能
●月額基本料金0円、アプリで充電器を検索・予約・決済可能(※2)
●bZ4X購入者限定で、TEEMO充電器の充電料金が1年間無料になるキャンペーン実施
※1:eMP充電器はTEEMO会員のみ利用可能
※2:予約機能はTEEMO会員のみ利用可能
なお、現充電サービスの「EV・PHV充電サポート」は、TEEMO開始後も当面は継続する。
改良版bZ4Xはサブスクサービス「KINTO」でも乗れる!
改良を受けたbZ4Xは、10月9日からサブスクリプションサービス「KINTO」で取り扱いが始まった。KINTOで取り扱う他車と同様に「初期費用フリープラン」「解約金フリープラン」から選択できる。申し込みはウェブサイトまたはトヨタ正規販売店にて。
●トヨタ「bZ4X」モデルラインナップ
・G(FWD):480万円[544km]
・Z(FWD):550万円[746km]
・Z(4WD):600万円[687km]
※価格は消費税込み。[ ]内はWLTCモードにおける一充電航続距離






