最高出力811PSを超えるM70パフォーマンストリムが登場する可能性も!?

9月のミュンヘン・モーターショーで発表された2026年型iX3は、BMWが今後5年間で投入する複数の電気自動車モデルの第一弾に過ぎない。その最大のモデルである新型iX7が走行中の姿を捉えた。

数ヶ月前に次世代X7のスクープ画像を公開したが、そのモデルは4本出しエキゾーストを備えることから内燃機関モデル、つまりハイブリッドアシスト付きの4.4L V8エンジンを搭載するモデルであることはほぼ間違いなかった。
しかし、今回公開されたプロトタイプにはテールパイプも、リアバンパー下の大型横置きサイレンサーもない。カメラマンによると、ドライバーが目の前でアクセルを全開にしてもほぼ無音だったとのことで、PHEVではないことも確実と言える。また、カモフラージュの影響を抜きにしても「XM」が霞むほど巨大なボディであることが見てとれる。
BMWはこれまでX5とX7の電気自動車、iXバージョンを発売したことはなかったが、まもなくそれが変わろうとしている。両モデルとも、iX3で既に採用されているノイエ・クラッセのデザイン言語を採用する予定だ。しかしiX3とは異なり、iX5とiX7は、現行のX5とX7に搭載されている旧型のCLARアーキテクチャのアップデート版を搭載する。
G67コードを持つX7のガソリン車と電気自動車は同じプラットフォームを使用しているため、両者のスタイリングに大きな違いはないと予想される。また、どちらもバイザースタイルのフロントエンドに変更することで、ノイエ・クラッセの外観を完全に取り入れることはない。プロトタイプからもわかるとおり、次期X7は大型グリルと2段階のライト構成を維持していることが確認できる。
しかし、iX7には、弟分であるiX3と同じ、優れたインフォテインメントシステムと電装ハードウェアが一部搭載される。BMWの巧妙な円筒形バッテリーセルは、従来モデルよりも約20%エネルギー密度が高く、航続距離の延長と、800ボルトの電気系統との組み合わせによる充電時間の短縮を実現している。 iX3の航続距離は400 EPAマイル(644 km)とされており、iX7は110kWhをはるかに超える大容量バッテリーを搭載することで、同様に長距離走行を実現している可能性がある。
最初に発売されるiX3は50 xDriveで、デュアルモーターから最高出力469PS(345kW)を発揮する。iX7のミドルスペックおよびトップスペックバージョンには、それ以上のパワーが求められるため、最高出力は811PS(597kW)を超えるM70パフォーマンストリムが登場する可能性もありそうだ。またiX7には、さらに100PSアップしたアルピナバージョンが登場するという噂もある。
iX7の登場はプロトタイプの状態からもまだ長い時間がかかるとみられ、市場投入は2027年半ばになる可能性もあるだろう。















