開発は最終パッケージに至るまでに幾度もの改良がなされた

チューナーの「LARTE DESIGN」(ラルテデザイン)が、ポルシェ「911カレラ」用の最新ボディキットを発表した。

ラルテデザインはロシアを拠点とし、主に SUVやプレミアムカー向けのエアロパーツやボディキット を手掛けているブランドだ。ブラバスやマンソリーが「性能+豪華さ」を打ち出すのに対し、ラルテデザインは、「外観重視」グレードアップが多い。

ポルシェ 911 ラルテデザイン ボディキット
ポルシェ 911 ラルテデザイン ボディキット

ポルシェはフェイスリフトされた911ターボSを992.2シリーズの主役として発表したが、シンプルなカレラで満足しながらも、注目を集めたいと切望する人のために、ラルテデザインは控えめなスタイルをボリューム感のあるものにしたボディキットを用意した。

ラルテによると、開発にはクレイモデリング、3Dスキャン、プロトタイピング、そして最終パッケージに至るまでに幾度もの改良が重ねられたとのことだ。オーナーは、車両のオリジナルのマウントポイントにフィットするように設計された、12種類の新コンポーネントから選択でき、プリプレグカーボンファイバー製または高光沢塗装仕上げが用意されている。

フロントエンドでは、より目立つスプリッターと、クーリングインテークにスポーティなインサートを備えた、新しいバンパーエクステンションが追加されている。これらに加え、ベント付きボンネット、形状変更されたサイドスカート、そしてブレーキライトとデュアル長方形テールパイプを内蔵する、完全に再設計されたリアディフューザーが採用されている。

しかし、最大の目玉は、エンジンカバーに取り付けられた大型の固定式リアウイングだ。これは、全幅LEDストリップに向かって伸びるスリムなウイングレットと視覚的に繋がり、初期の911世代で最も象徴的なスポイラーを彷彿とさせるラップアラウンドデザインを生み出している。

ボディキット・パッケージには、5本ダブルスポークと一体型エアロディスクを備えた鍛造アルミホイールがセットされ、カレラのスタンスをさらにアグレッシブに演出。ラルテは、1974年型トランザム・シリーズのホルバート・レーシング製911カレラRSR 3.0にインスパイアされたブルーとイエローのカラーリングを含む、様々なカラーリングのレンダリングも公開している。

ドラマチックな外観とは裏腹に、パフォーマンスやシャシーのアップグレードは用意されていないが、これがラルテデザインの特徴でもある。911カレラは、標準装備の3.0Lツインターボ6気筒エンジンを搭載し、最高出力394ps/290kW、最大トルク450Nmを発揮します。パワーは8速PDKを介して後輪に伝達され、0-100km/h(0-62mph)加速は3.9秒となっている。