英国トヨタ、電動マイクロモビリティの実現可能性調査のため英国政府から助成金を受給

多くのヨーロッパ都市が低炭素環境を促進するためインフラを再構築する中、トヨタ・マニュファクチャリングUKが発表した軽量BEVの実現可能性調査は次世代モビリティソリューションの研究に対するトヨタの継続的な取り組みを明確に示している。本プロジェクトは、都市住民の変容するニーズへの理解を深めると同時に、排出ゼロ交通手段への移行を加速することを目的としている。

新型車両に関する研究はダービーのTMUK施設で実施され、その結果はダービー大学で検証される。同大学はコンソーシアムメンバーとして、ネットゼロカーボン目標の一環で本研究プロジェクトを支援している。実現可能性調査では、サヴコール社が設計・開発した統合型ソーラー屋根や、強化されたデジタル接続性など、一連の革新的分野が対象となる。また、リサイクル素材・軽量素材・持続可能な素材の使用による循環型経済の最適化ソリューションも評価される。さらに、ELM社の軽量ラストマイルソリューションとの部品共通化可能性も検証される。

2025年3月にトヨタが欧州向け未来型マイクロモビリティ構想として発表した「FT-Me」コンセプトに着想を得た本調査は、同コンセプトのデザインと目的に対する一般の好意的な反響を基盤としている。本研究はさらに、トヨタのビジョンを、同社の環境・モビリティ目標に沿った持続可能なコンセプトへいかに具体化できるかを検証・実証することを目的としている。