レスポンスに優れたブーストアップ仕様!
D2製のアイテムで足まわりも強化!
R35GT-Rが生産を終了し、日産では唯一のピュアスポーツモデルとなったRZ34型フェアレディZ。“プロショップ・スクリーン”ではデビュー直後から開発をスタートさせ、ブーストアップのストリート仕様を早々に作り上げた。最大のポイントとなるのはやはりパワー系だ。


まずはパワーチェックグラフを見てもらいたい。ECU-TEKを用いたECU書き換えによってパワーとトルクはなんと530.23ps&78.43kgmまで向上。3500rpm近辺にあった落ち込みも見事なまでに解消したばかりか、低速域のトルクは発進時の扱いやすさを重視しあえて抑えているそうだ。最大ブースト圧は1.4キロだが高回転域では1.0キロに下げ、タービンやエンジンの負担を減らしている点にも注目したい。
さらにECU-TEKの機能をフル活用し、ローンチコントロールやフラットシフト、そしてバブリング機能まで持たせている。現車セッティング込みで25万円からと費用対効果も非常に高い。味付けの方向性はピークパワーパワー至上主義というよりもむしろレスポンス重視となっており、とにかく運転して楽しいクルマに仕上がっている。

ECU-TEKユーザーなら持っておいて損はないのが、スマホと専用アプリで接続する『ECUコネクト』だ。データのロギングやマップを手もとで切り替えでき、取り付けはOBDカプラーに差し込むだけとお手軽。外部のブーストコントローラーが不要になるので、トータルのチューニング費用も抑えられる。

エアクリーナーは純正のままHKS製のキャタライザーを装着。マフラーはスクリーンも加盟するRH9オリジナルのフルチタンで、排気効率を突き詰めつつ静粛性と美しさも妥協しない。メインは60φでテールは120φのダブル出しだ。


純正ローターが約Φ350なのに対し、D2はΦ380まで拡大し耐熱性をアップ。20インチのホイールを履くと純正は貧弱に見えるため、制動力に加えドレスアップの効果も高いといえるだろう。キャリパーは最新のスポーツホローでパッドはストリートスポーツをチョイス。
車高調はGR86などで豊富な実績のあるD2「ストリート」を使う。リヤはストロークを稼げるコイルオーバー式に変更し、ローダウンしても底突きせず快適性をスポイルしない。スプリングは何種類かのレートを試したが、最終的には現在のF:14kg/mm&R:6.3kg/mmに落ち着いた。

足元にはBBSのRI-Dをセットする。サイズはフロントが10.5Jプラス25×20、リヤが11Jプラス15×20という組み合わせだ。タイヤはアドバン・ネオバAD09でフロントが275/30-20。リヤが295/30-20のワイドなサイズだ。


室内にはレカロの最新モデル、RSSを左右にセットする。ストリート向けのフルバケットシートでカラーバリエーションも豊富だ。フロアマットはスクリーンのロゴが入ったオリジナルだ。シックなブラックに鮮やかなレッドの縁取りがワンポイントのアクセント。

「ECU-TEKの現車セッティングは非常に有効ですが、チューナーの技術による差が大きい一面もあります。RH9では全加盟店が基礎となるデータを共有しつつ、それぞれのショップでさらに煮詰めていく方式です。どんな要望にも全力で応えるのでご相談ください!」と千葉さん。プロショップスクリーンなら、セッティングのノウハウもすでに万全となっているのだ。
●取材協力:スクリーン 宮城県富谷市成田9丁目1-17 TEL:022-348-3761
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