GLB新型SUVは最新MMAシャーシを採用

メルセデス・ベンツの電気クロスオーバーSUV、「EQB」が廃止されることがわかった。

EQBは、2021年の上海モーターショーで初公開された後、同年欧州で発売、翌2022年7月には日本市場に導入されたばかりのEVモデルだ。ただし、最新鋭のプラットフォームではなく、2011年にデビューしたMFAシャーシを採用した。その技術が追いついたのか、EQBは2025年以降段階的に廃止される予定となっている。

メルセデス・ベンツ GLB 次期型 プロトタイプ スパイショット

メルセデス・ベンツの広報担当者は、カーメディアの取材に対し、「EQBは計画されていたライフサイクルの終わりを迎えたため、2025年モデル以降は米国とカナダでは販売されません」と明言したという。さらに、「メルセデス・ベンツは引き続き電動化に全力で取り組んでおり、ブランド史上最大の製品攻勢が間近に迫っています。IAAモビリティ2023で発表されたように、メルセデス・ベンツはこの新しいアーキテクチャをベースにした2種類のSUVも発売する予定です」と強調したようだ。

これは、すでにテスト走行の様子が目撃されている次世代GLAとGLBに関する、さりげないヒントだ。これらのモデルは、今年後半に米国で発売予定の新型CLAから多くの要素を借用することになる。

メルセデス・ベンツ EQB

EQBの後継モデルが登場し、現行モデルよりも高価になることは間違いない。現状、2025年モデルのEQBは送料込みで54,200ドル(約823万円)からとなっている。70.5kWhのバッテリーパックと、最大100kWhのDC急速充電機能を搭載し、最高出力191ps、最大トルク385Nを発揮する。EPA(米国環境保護庁)は、EQBのフル充電時の航続距離を、四輪駆動、パワーアップ、大型ホイールの有無などに応じて、航続距離は最大250マイル(402km)としている。

2020年から販売されているGLBだが、メルセデスは2021年モデルでEQBを発表した。同ブランドで最大3列シートを備えた電気自動車は、わずか2車種しかない。生産が終了した今、7人乗りEVの選択肢はEQSのみとなり、コンフィギュレーターで3列シートオプションを選択する必要がある。

GLA、GLB新型SUVは、ハイブリッドと電気自動車の両方のパワートレインに対応するよう設計された、メルセデス・ベンツの最新MMAシャーシを採用して発売される予定だ。

尚、メルセデス・ベンツは、段階的に「EQ」ブランドを廃止し、既存のききなれたモデルの車名を採用していくと見られる。