何と登場20年で初の大型改良を受けるバスもあるぞ!
昨今の商用車のショーモデルは、純電動化ばかりか、水素を燃料にして走るクルマのデモンストレーションが多く、特に水素エネルギー化は乗用車よりは商用車のほうが積極的だ。
日野自動車とて例外ではなく、展示車には長距離輸送の大型トラックの燃料電池車があるし、EVの輸送トラックだって忘れてはいない。
しかし、誰にもわかりやすいという意味では「poncho dot(ポンチョドット)」に「セレガ」を掲げたい。
どちらも子供が興味を抱きそうなクルマで、本記事では半ば筆者の個人的趣味&趣向&嗜好でピックアップしてみた。
1.poncho dot(ポンチョドット)
いま、地方では公共交通機関の不足による移動難民の増加が大きな社会問題となっているが、この「poncho dot(ポンチョドット)」は、「いっそのこと、人と荷物をいっしょに移動したらどうか」という日野の提案モデルである。
後部の荷箱は角を丸めたボックス型でキャビンと一体化。
左右サイドは内側を向くセパレートの座席になっていて、個別に折りたたむことができる。
乗員不在時は折りたたみ、荷物置き場のスペースに充てようというすんぽうだ。
同社の現行バスラインアップのエントリーモデルに「poncho(ポンチョ)」があるが、ポンチョドットの外観を見ると、このポンチョのスタイリングエッセンスを取り入れていることがわかる。
ベースは、これまた現在売られている小型BEVトラックであるデュトロ Z EVで、これとて源流はデュトロだが、元のトラックスタイルから大きくかけ離れた愛らしいスタイリングのポンチョドットだ。



2.大幅改良版セレガ
日野が販売するバスの中のフラッグシップとでもいおうか、大型観光バス用途の「セレガ」の大幅改良モデルを展示する。
現行セレガの登場は2005年。
これまでも折を見て外観の部分的ブラッシュアップや装備変更といった改良はちょこちょこと受けてきているが、目に見えるほどのスタイリング変更は今回が初めてだ。
外観側面はほとんど変わっていないが、セレガで特徴的な、サイドからフロントにかけて流れるシルバーJラインは、フロント先端で形状変更し、隣り合うバンパーと併せてラウンディッシュに。
ランプも可変配光付きLEDに変わり、コーナーリングランプも追加されている。

リヤも同じくランプをLEDにしたのと、従来、サイドまでまわりこんでいたリヤガラスを後面で完結させ、上辺にとどまっていたスポイラー処理を両サイドにまで拡大、コの字型でフィン形状化した・・・要するに、ボディ前後で空力を意識し、前からの風を後ろで受け流すスタイリングに変わったわけだ。

他には、出合い頭警報、左折巻き込み警報、車線変更警報、標識認識システムといった安全デバイスの充実がある。

発売は来年2026年春ごろを予定。
興味のある方は来年の桜の時季を待て! ・・・といいたいところだが、一般のひとが買うクルマじゃないから待つ必要はないか!
今回はショー直前の速報として、2台についてダイジェストとしてお伝えした。
開催後に、より詳細な情報をお伝えするつもりだ。
