ボディカラーはレッド(メタリック)とホワイト(マット)の2色を設定。いずれもホワイトのナッパレザーシートを組み合わせる

モノグラムシリーズには、内外装にわたって専用デザインが与えられている。
“MAYBACH”レタリングが目を引くフロントグリルには、マイバッハとして初めてAシェイプの輪郭を採用。
クローム仕上げのピンストライプと相まって、視覚的な重心を大きく下げ、スポーツカーらしいスタイルを演出している。
このフロントグリルおよび“MAYBACH”レタリングは、発光機能を持つイルミネーテッドラジエターグリルとなっており、昼夜を問わず圧倒的な存在感を放つ。

フロントエプロンのワイドなエアインテークと印象的なクロームトリムは、マイバッハSLのスポーティな性格をさらに強調。フロントウインドウフレームもクロームで仕上げられている。
また、ヘッドライト内部にあしらわれたローズゴールドのアクセントとマイバッハロゴ、ボンネットマスコット、クロームフィン、専用ボンネットが、マイバッハならではの個性的なフロントマスクを形成している。

リヤエンドは、マイバッハのロゴをあしらったリヤコンビネーションランプ、クロームトリム、ルーバーによって上下に二分割されたエキゾーストエンド、ディフューザーを備えたマイバッハ専用デザインの特徴的なリヤエプロンが、エレガントな外観を引き締めている。
シート後方にはエアロダイナミクスを追求してデザインされたダブルスクープが配され、オープンモデルならではの個性的なエクステリアが強調された。

ボンネットのクロームフィンとサイドスカートのクロームトリムは、2シーターのスタイリングにエレガントなタッチを加えている。
ホイールは21インチのマイバッハ鍛造5ホイールデザインが標準装備され、有償オプションでマルチスポークデザインが選べる。

さらにエクスクルーシブ性を高める有償オプション、MAYBACH ロゴ入りボンネットも選択可能だ。
「オブシディアンブラック(メタリック)」のボンネットに「グラファイトグレー」のマイバッハパターンを施したこのプリントボンネットには非常に複雑な製造工程を要し、一部の作業は職人の手作業で行われる。
工程の各段階において複雑な技術的要件を満たす必要があり、最高水準の精度が要求されるものだ。
まず、ボンネットにベースコートと1層目のクリアコートを塗布し、手作業で研磨。その後、マイバッハSLで初採用となる製造プロセス「PixelPaint」を用いてマイバッハ・パターンがプリントされる。その後さらに2度のクリアコート塗装と手作業による研磨を経て、最終クリアコート仕上げを施す。
合計4層のクリアラッカーと3回の研磨工程により、マイバッハ・パターンの奥行きが感じられる表情を生み出す。各クリアラッカー層の手作業による研磨には数時間を要し、精密な職人技が求められる。
ドイツ・ジンデルフィンゲン工場において行われている「PixelPaint」は、革新的かつ持続可能性に配慮した製造プロセスだ。
インクジェットプリンターに着想を得たこの塗装技術は、ボディワークにカスタムパターンやデザインを驚異的な精度で直接施すことを可能とするもので、プリントヘッドには個別に制御可能な1000個以上のノズルを搭載。
20~50マイクロメートルという微細なサイズの塗料を、毎秒1000滴以上の速度で噴射する。
なお、標準仕様のボンネットはボディカラーに関わらず MAYBACH ロゴのないオブシディアンブラック(メタリック)となり、ボディ同色とはならない。

アコースティックソフトトップには、ライトブラックのファブリック素材にアンスラサイトカラーのマイバッハパターンが上品にあしらわれている。
この洗練されたアクセントは、ソフトトップを開いたときにも閉じたときにも見ることができる。
アルミニウムとスチールによるソフトトップフレームは、「SL」 のモデル名が意味する「スーパーライト」に相応しい軽量構造。電動ソフトトップは約15秒で開閉され、車速60km/hまでなら走行中でも開閉操作が可能だ。

デザインコンセプトは2種類から選べる。「レッドアンビエンス」は、外装色に「マヌファクトゥーア ガーネットレッド(メタリック)」を採用し、内装色の「マヌファクトゥーア クリスタルホワイト(ナッパレザー)」とのエレガントなコントラストを生み出している。
マイバッハの新たな 2シーターモデルのために専用開発されたボディカラーは、鮮やかで深みのある色彩と独特の奥行き感が特徴となっている。
一方、「ホワイトアンビエンス」は、外装色に「マヌファクトゥーア オパリスホワイトマグノ(マット)」を採用し、内装色の「マヌファクトゥーア クリスタルホワイト(ナッパレザー)」との統一感を演出している。
いずれもブラックトーンで仕立てられたボンネット/ソフトトップと外装色のコントラストによって、マイバッハならではの贅沢な2トーンデザインが生み出された。

インテリアでは、コーヒー豆の殻をなめし剤の原料として使用するなど持続可能性に配慮した方法で生産されている「マヌファクトゥーア クリスタルホワイト(ナッパレザー)」が目をひく。
車内全体に輝くような印象を与え、優雅で広々とした雰囲気を創出。
シートに施された花びらを思わせるフローラルデザインの刺繍加工は、フロントシートだけでなくリヤコンパートメントにも引き継がれ、エンボス加工のマイバッハエンブレムが格調高いアクセントを加えている。

コックピットディスプレイとメディアディスプレイには、ローズゴールドを基調とした、マイバッハ専用の表示スタイルとスタートアップアニメーションが組み込まれている。
さらに、本革巻きウッドステアリングホイール、ステンレスペダル、イルミネーテッドステップカバーにもマイバッハロゴがあしらわれ、贅沢な空間を際立たせているのも見逃せない。
オーディオシステムは17スピーカー/1220 Wのブルメスター製ハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムが標準で備わる。
ベースとなるマイバッハSL 680には、585ps/800Nmを発する4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。
9速ATを介して四輪を駆動し、0-100km/h加速を4.1秒(欧州仕様値)でこなす。
なお、このメルセデス・マイバッハSL 680モノグラムシリーズは、11月9日(日)まで東京ビッグサイトで開催されている「ジャパンモビリティショー2025」のメルセデス・ベンツブース(東5ホール)にて展示されている。
●メルセデス・ベンツ公式サイト「メルセデス・マイバッハSL」