iX7 M70では、最高出力800ps以上を発揮!? ピュア「M」は馬力だけでは測れない魅力も

BMWがM7の製造に消極的なのは、常に不可解な点だった。パフォーマンスを重視するブランドであるBMWが、7シリーズにMバッジを付けることに躊躇しているのは、前奇妙なほど慎重な姿勢に感じられる。かつてのE31型8シリーズでもM8の承認を得られなかった。

しかし、近年「M7」の登場が噂されており、Kelsonik(Nikita Chuicko)が新型M7の予想CGを制作した。この最新レンダリングは、これまででもっとも説得力のあるもののひとつと言える。現行7シリーズの物議を醸すスタイリングを考えると、Mモデルの刷新は間違いなく改善に繋がり、ここで構想されているビジュアルの調整は、この大型高級セダンをはるかに魅力的なものにしていると言っていい。
もっとも劇的な変更は、フロントエンドだ。巨大なキドニーグリルはそのままに、7シリーズの下位モデルよりも小さく、M5と同様にブラックアウトされている。
標準モデルのスプリットヘッドライトは、グリルと視覚的に繋がる、よりすっきりとした統一感のあるセットに変更されている。また、再設計されたバンパーには、大型のエアインテークと刷新された下部グリルが加わり、フロントエンドはより力強い印象となっている。
その他の部分にも、Mシグネチャーホイール、ブラックのウィンドウサラウンド、そして再設計されたリヤエンドなど、違いを生むさりげないタッチを加えている。また、現行M3を彷彿とさせるテールライトは、控えめなリップスポイラー、そして力強いバンパーとディフューザーと組み合わされ、どちらもブラック仕上げで統一され、デザイン全体の統一感を高めている。
さらに同デザイナーは、次期BMW X7のMバージョンも制作し、同様のスタイルを踏襲している。レンダリングCGでは、SUVの分割ヘッドライトが廃止され、従来型のヘッドライトユニットが採用されており、微妙に形状を変えたキドニーグリルと改良されたバンパーと組み合わされている。
BMWは、「iX7 M70」を近日発売予定だが、真のMモデルは決定していない。iX7 M70では、最高出力800ps以上を発揮すると報じられているが、ピュア「M」は馬力だけでは測れない魅力がある。果たしてファンの夢が叶う日は来るのか、注目だ。







