ジープ独自の道具的な雰囲気 街乗りに最適なPHEV設定

レネゲードは日本や欧州を主なターゲットとしたコンパクトジープだ。もともとはクライスラーと合併した旧フィアット系の技術や工場を活用したクルマで、基本コンポーネンツをフィアット500Xと共有する。

エクステリア

撮影車の「LIMITED4xe」は50㎞のEV走行が可能なプラグインハイブリッド車。約1.8tの重量に合わせて235幅のタイヤを履くが、純エンジン車は215/60R17サイズと細身のタイヤを標準装備する。最小回転半径は5.5m。

欧州で2014年春にベールを脱いでから、すでに10年以上が経過している。先日上陸したアベンジャーとサイズが被るものの、カリスマ的存在のラングラーに通じるタフでツール感たっぷりの雰囲気は、良くも悪くもアベンジャーにはない。

インストルメントパネル

助手席前のグリップがSUVらしさを強調するインパネ。スマートフォン連携機能をもつ8.4インチディスプレイのカーナビは標準装備となる。コンパクトでスクエアなボディだが、意外にノーズ位置は把握しづらく、慎重に取り回したい。

用意されるパワートレインは1.3ℓターボ+6速DCTと、同エンジンに6速ATと前後2モーター4WDを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHEV)の2種類で、後者は「4xe」を名乗る。両パワートレインに用意される「リミテッド」は前輪駆動に、普段使いに不足ない装備を充実させた誰にでもお薦めできるグレードだ。

居住性

対して現在はPHEVのみの設定となる「トレイルホーク」は、210㎜という最大地上高(「リミテッド」のそれは170㎜)にマッド&スノータイヤ、床下にスキッドプレートなどを追加したジープらしいモデルで、その気になれば悪路性能はかなりのものだ。

うれしい装備

月間販売台数     NO DATA
現行型発表      15年9月( 「4xe」追加 20年11月)
WLTCモード燃費    16.0㎞/ℓ ※「LIMITED 4xe」

ラゲッジルーム

全長は4.3m以下の日本でも取り回しやすいサイズだが、全幅は1.8m強もあり、佇まいはかわいくも小生意気。走り味も、どちらかというと欧州仕込みを感じさせる剛性感が高いものだ。発売時期から見て、生産終了もしくはフルモデルチェンジは遠くないと思われるので、狙っている向きはお早めに。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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