経験で得たメンテサイクル、長く乗るための実践的な知識
現行ジムニーが販売開始されてから、もうすぐ7年が経過する。様々なユーザーが乗っているが、今までの雑誌では、メンテナンスに関わることが記事になったことはあまりない。とても人気なクルマということで、老若男女問わず様々な人が現行のジムニーには乗っている。新車で購入している人がほとんどなので、きちんとディーラーでの点検を受けている人は問題ないのだが、今までの車歴的に自分で管理を行っているユーザーに、ある意味警鐘を鳴らしたいと思う。
車のメンテナンスというと、一般的な内容は、油脂類の交換が浮かぶだろう。もともと、モータスポーツなどをやってきた人であれば、エンジンオイル以外のオイルにも知識があり、交換サイクルなどを気にするだろう。しかし、ごくごく一般のユーザーで、現行ジムニーのスタイルがカッコいいという動機で購入した方の場合、メンテナンスサイクルという知識がない。実際、筆者の知人でエンジンオイルの交換サイクルを知らず、かなり長い事交換をしなかった為にエンジンをブローさせた方がいる。
さらに、現行ジムニーのユーザーには、旅好きが多い。通常、車の走行距離の標準は、1年1万1000キロが普通。しかし、はるかにそれを上回る走行距離のクルマが現行ジムニーにはゴロゴロいる。(実は、筆者のジムニーもすでに17万キロ走行済み)。実際に筆者がジムニーを乗り続けるにあたり、様々なトラブルに遭遇した。今回の記事を作成する際、基本的なメンテナンスサイクルと遭遇したトラブルをディーラー、メーカーに問い合わせして知り得た情報をもとに、現行ジムニーに乗り続けるために必要なメンテナンス方法をまとめてみた。あくまで、筆者主観、経験値的な内容なので、参考程度に考えて欲しいが、結構重要な情報なのだ。
フロントとリアが別、品質は中身による『デフオイル』
デフには、フロントとリアが存在する。4駆に入れなければ、フロントは基本回っていない。筆者の場合はいわゆるヘビーユーザーなので、通常のユーザーよりフロントデフを使用する頻度は高い。基本的な目安は、エンジンオイルの交換サイクル3000〜5000キロ2回に一回リアデフのオイル交換。リアデフ2回に対してフロントデフが1回交換というのが目安と言っていいだろう。品質に関しては、トラクションデバイスの有無で決まる。水場での走行時はすぐ交換だ。



サボるとエンジンブローも『オイルエレメント』

サイクルをきちんと守りたい『エンジンオイル』


指定粘度のオイルで定期交換『ミッションオイル』


サイクルはミッションと同じ『トランスファーオイル』


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HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.288 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ&ジムニーノマド No.17より





