3.0L直列6気筒ターボエンジン搭載で426ps発揮
BMWの次期M-lite3シリーズ、内燃エンジン搭載「M350」プロトタイプをスクープ班のカメラが初めて捉えた。

BMW次期3シリーズの開発は完成に近づいており、ニュルブルクリンクで撮影された最新のスパイショットは、G50世代M350のテストが最終整段階にあることを示している。

M350は、現行のM340iの後継モデルとなり、本格的なスピードを求めるものの、M3のフルスペックは必要としない、ガソリンエンジン搭載の3シリーズ・パフォーマンスモデルとして君臨する。
新型M350は、3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載すると予想されるが、驚きなのは、最高出力は約426psに向上することだ。これは現行M340iの387psから大幅に向上し、初のターボチャージャー付きM3である2014-2018年型F30 M3の431psに迫る数値となる。
改良型エンジンは、8速オートマチックトランスミッションとxDrive全輪駆動システムと標準で組み合わされる見込みだが、後輪駆動モデルも選択肢から外れることはない。
ニュルで捉えたプロトタイプは、重厚なカモフラージュが施されているにもかかわらず、M350のシャープなスタンスと馴染みのあるシルエットは紛れもないことがわかる。カモフラージュの下には、スリムなヘッドライトと、新型iX3 SUVにすでに採用されているノイエ・クラッセ風の「バイザー」グリルが採用される。
次期電気自動車3シリーズは、BMWの最新プラットフォーム「ノイエクラッセ」を採用するが、内燃機関搭載型のM350は、現行G20の基盤となっているCLARアーキテクチャの進化版を引き続き採用している。これにより、比較的軽量で俊敏な走りを維持しながら、最新のエレクトロニクスとシャシーチューニングによってドライビングエッジが研ぎ澄まされている。
M350のキャビンは徹底的に近代化され、フロントガラス下部にBMWのフルワイドヘッドアップディスプレイと、新しいiDriveインフォテインメントシステムが搭載される。最新の素材とよりミニマルなレイアウトが相まって、親しみやすさを感じさせつつも、明らかに次世代の雰囲気を醸し出すはずだ。
新型M350の生産開始は2026年11月を予定しており、公式発表は来年後半、電気自動車3シリーズのデビュー後になると思われるが、Mパフォーマンスバッジを冠する最後の内燃エンジン搭載3シリーズになるかもしれない。
しかし、M部門から発売されるガソリンエンジン搭載の3シリーズは、これが最後ではない。BMWは、初の電気自動車M3と並んで、最高出力558psを超える出力を発揮する、新型内燃エンジン搭載M3の開発にも取り組んでいるからだ。















