A/Cオフが冬の基本!クルマは暖房をつけても燃費にほとんど影響なし

エンジンが備わるクルマの暖房は、エンジン冷却に用いられている冷却水を車内に引き込むことで温風が出る仕組みになっている。
暖房使用による燃費への影響は、冷却水を循環させるポンプや送風のためのファンが消費するわずかな電力のみであり、発電負荷もほぼ無視できるレベルにある。そのため一般的なガソリン車やディーゼル車であれば、暖房をどれだけ使っても燃費は悪化しないと考えて差し支えない。
ただしエンジンの稼働時間が短いハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、そもそもエンジンがない電気自動車では電力を大きく消費するPTCヒーター(電熱式ヒーター)などを用いるため、暖房使用による電費(燃費)への影響が比較的大きくなる傾向がある点は覚えておきたい。
つまり、エンジンを搭載したクルマであれば、車内を温める目的に限って冬場はA/Cスイッチをオンにする必要はないということだ。ただし、エアコンには冷房以外にも除湿機能が備わっており、冬は窓の曇り取りに用いることができる。
窓の曇解消!デフロスターの機能を最大化するエアコン設定

窓の曇りをもっとも早く消せる最大効率設定は、以下の通りとなる。
- 風量:最大
- 温度:最大
- 風向き:フロントウィンドウ
- A/Cスイッチ:オン
- 空気取込モード:外気導入モード
この設定にすることで除湿された乾燥温風が窓に当たり、素早く結露を除去できる。ただし、これはあくまで性能を最大化する設定だ。
曇り具合によっては「風量」「風向き」「A/Cスイッチ」の操作だけでも曇りを除去できるため、温度と内気循環/外気導入の設定は任意と捉えてもよいだろう。
エアコンパネルにデフロスタースイッチが備わるクルマであれば、ボタンひとつで以上のような効率的な設定へと自動で切り替わるため、窓が曇った際に利用しない手はない。
ただし、A/Cスイッチをオンにするとエアコンコンプレッサーを動かすことでエンジンに負荷がかかるため、その分だけ燃費が悪化することは覚えておきたい。
設定温度を上げるとエアコンコンプレッサーの負荷率が下がるクルマもあるが、それでも多少の負荷は生じる。燃費を重視するならばデフロスターのためのエアコンの使用は必要最小限に留め、曇りが取れたらオフにするのがおすすめだ。
エアコンコンプレッサーを長期間にわたって動かさないでいると不調を招く恐れがあるため、時々A/Cスイッチをオンにするとよいだろう。クルマによっては取扱説明書にも「月に2〜3回程度はコンプレッサーを作動させてください」といった旨が記載されている。
オートモードが備わるクルマの場合は空調を自動管理してくれるため、快適性を重視するならオンのままがよさそうだ。
冬の車内を早く温めるには内気循環を活用!風向きは足元へ

前述したとおり、多くのクルマの暖房はエンジン冷却水の熱を利用しているため、エンジンが冷えきった状態では温風も出ない。そのため暖房を効かせるには、エンジンを始動して冷却水が温まるのを待つ必要がある。
始動直後はファンを最大で回しても冷風しか出てこないため、ある程度温かい風が出るようになってからファンを回したほうが効率よく車内が温まる。また、空気取込モードは内気循環モードにして、冷たい外気を車内に取り込まないようにしつつ、温まった車内の空気循環させ再加熱させることも重要だ。
A/Cスイッチと風向きの設定に関しては状況に応じて変化する。アイドリング状態で暖機をするなら、A/Cスイッチはオフにして、曇りや凍結を除去するために風向きはフロントウィンドウ+足元に向けよう。こうすることで温かい空気が車内を上昇し、車室全体が均一に温まりやすくなるうえ、車内が温まってから乗り出す際にも運転視界が確保されやすい。
走行しながら暖機をする場合、内気循環モードの状態では窓が曇りやすくなるため、A/Cスイッチをオンで曇りを除去して運転視界を確保しよう。
走行暖機中の風向きは、身体に向けないようにするとよいだろう。冷たい風が身体に直接当たると体感温度も大きく下がる。温かい風が出はじめたら、改めてエアコンルーバーの向きを身体へ向けて調整するのが望ましい。
