トヨタ ハイラックス 新型 

新型トヨタ・ハイラックスは11月初めに発売されたが、基本構造は先代モデルとほぼ同じながら、斬新なデザインを採用している。ハイラックスは1968年に初代が発売された伝統的モデル。先代までのフロントエンドは、無骨でまさに頑丈なピックアップトラックを全面に出したデザインだったが、2025年11月に公開された9代目では、歴代最も劇的なデザイン進化が見てとれる。その劇的な変化は、長年のハイラックスファンの間でさえ、SNSやブログのコメント欄を沸かせるほどだ。

それでも、少なくともトヨタの幹部の一人は、この議論にあまり動じてはいない。新型ハイラックスのデザインは、これまでのどの世代のハイラックスと同じように、必ず顧客を魅了すると確信しているようだ。

トヨタ ハイラックス 新型 

トヨタはハイラックスの新デザインテーマを“サイバー・スモウ(相撲)”と呼んでいるが、その理由は明白だ。デザインは旧モデルよりもはるかにシャープなラインを特徴とし、フルサイズピックアップトラックはもちろん、このミッドサイズピックアップトラックにも違和感なく溶け込む垂直のフロントフェイスが目を引く。

このデザインはトヨタ・オーストラリアが手がけたものだが、現地のセールス&マーケティング責任者のショーン・ハンリー氏は、その大胆さに一切ひるむことはないという。同氏はオーストラリアの『Drive』誌に対し、「この圧倒的なデザインには非常に強い自信を持っています。本当に自信があります。トラック購入者が求める最も重要な要素は、信頼性と実用性の2点なのです」と語った。

また、トヨタ・オーストラリアのシニアデザインマネージャーであるニック・ホギオス氏も自信を示す。同氏は「キャビンには一部に従来デザインを継承した部分もありますが、今回のデザインによってハイラックス全体が現代的に進化したものと確信しています」と語り、さらに「特にフロントまわりの新しい象徴的なフェイス、そしてクッキリしたリヤまわりも革新的です」と付け加えた。

同氏は、今回のデザイン変更が大きな前進であると信じ、「この車は現行モデルから大きく進化しています。ハイラックスの定評あるハード面は踏襲されていますが、ユーザーには今後何年も愛してもらえるデザインだと感じています」とも表現している。

トヨタが自信をみなぎらせる新型ハイラックスだが、“サイバー・スモウ”のスタイルは、これまでのハイラックスファンはもちろん、ピックアップトラックファン、そしてそれ以外のクルマのファンをも必ず魅了するはずだ。トヨタのピックアップトラック、ハイラックスは、ついに新世代へとバトンタッチされたのだ。