McLaren 750S JC96

ル・マンをイメージした日本向け限定モデル

「750S」の最後を飾るモデルとして、ル・マン初勝利をオマージュした「750S JC96」が日本市場に導入される。
「750S」の最後を飾るモデルとして、ル・マン初勝利をオマージュした「750S JC96」が日本市場に導入される。

マクラーレン・オートモーティブは、カーボンモノコックによる軽量構造と最高出力750PSを発揮する4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、ブランドを象徴してきた「750S」 、そしてスポーツカーとグランドツーリングの価値を融合させた「GTS」の日本市場向け生産を終了する。

今回、750SとGTSの2モデルは、道路運送車両法の保安基準改正(衝突被害軽減ブレーキの装備義務付け)を受けて、2026年6月末をもって日本市場向け生産の終了を余儀なくされたかたちだ。これに先立って、マクラーレン初の単一市場向けの限定モデル「ジャパン・ファイナルエディション」として、「750S JC96」と「GTS シグニチャー・コレクション」を発表した。

2017年4月、マクラーレン・スーパーシリーズ第2世代の幕開けとして「720S」の生産を開始。その後2023年4月に720Sは、大幅なアップデートを受けて「750S」へと進化した。2025年9月、日本向け「750S」の最後を飾る限定モデル「JC96」を発表。「マクラーレン F1 GTR」が1995年のル・マン24時間レースを制し、1996年の全日本GT選手権で王座を獲得したことにオマージュを捧げたモデルとして開発された。

「JC96」は優勝車のカラーリングからインスピレーションを得た専用リバリー、ハイダウンフォースキット(スパイダーへの装着は全世界市場でもJC96のみ)、専用の軽量ホイールなど、750Sのパフォーマンスを極めた日本限定モデル。クラス優勝を達成した61号車に因み、61台が限定導入される。2026年6月末に日本向け生産として最後にラインオフする750Sは、この「JC96」となる予定だ。

「GTS」のフィナーレを飾る特別仕様車

十分なラゲッジスペースを備えたグランドツアラー「GTS」も、日本の最後を飾るモデルとして「シグニチャー・コレクション」が開発された。
十分なラゲッジスペースを備えたグランドツアラー「GTS」も、日本の最後を飾るモデルとして「シグニチャー・コレクション」が開発された。

2019年5月、マクラーレンによるグランドツアラーを再定義するモデルとして登場した「GT」。スーパースポーツのパフォーマンスを持ちながら、実用的なラゲッジスペースと快適な乗り心地を備えるなど、唯一無二の個性を放つモデルとして、日本でも高い人気を集めてきた。

2023年12月、エンジンから内外装までアップデートを実施した「GTS」が登場。2025年10月29日、日本限定モデルの「シグニチャー・コレクション(Signature Collection)」を発表した。マクラーレンのホームでもある、マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)をデザインモチーフに採用し、MSOが丹念にコーディネートした22台限定のビスポークモデルとなる。

この日本市場だけの特別なGTSには、機能とデザインの融合や、自然環境との調和をテーマにした4つのパリエーションが用意され、それぞれがGTSに新たな洗練をもたらしている。

MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が提供する高度なカスタマイズプログラムについても近々、「750S」と「GTS」の最終オーダー受付を終了するという。なお2026年6月以前に生産された車両は、2026年7月以降も新車として販売・登録される予定だ。

マクラーレン・オートモーティブは、ラスベガスGPにおいて、「マクラーレン 750S スパイダー プロジェクト ヴィヴァ」を公開した。

マクラーレンがラスベガスイメージの奇抜なアートワークを施した「750S スパイダー」を発表

マクラーレン・オートモーティブは、F1グランプリ第22戦「ラスベガスGP」に合わせて、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が製作したワンオフモデル「プロジェクト ヴィヴァ(Project Viva)」を公開した。プロジェクト ヴィヴァは、750S スパイダーをベースに、ラスベガスの街をオマージュしている。