顔面移植+ワイドボディで超個性的ビジュアルへ!

エンジン&ミッションも抜かりなく強化

2000年代初頭から日本のカスタムシーンに一大ムーブメントを巻き起こした“スポコン”。映画『ワイルドスピード』の公開なども手伝って、日本でもそのスタイルが一気に流行したのはご存じの通りだ。

しかし、当時、実際のストリートシーンではスポコンらしい見た目ばかりが重視され、本気で走ることを想定したチューンドは少なかった。今回紹介するのは、その流れを良しとしないオーナーが10年以上の歳月を費やし、『スポコンでも走れる仕様』に拘って進化させたマシンだ。

ベース車両はS15ヴァリエッタだ。フロントは北米専売車両カムリソラーラのヘッドライトを移植し、大胆なイメージチェンジを敢行している。ちなみに、車両購入時はウインダム顔がスワップされていたそうで、時間をかけながらコツコツと自分好みのスタイルに仕様変更していったという。

とてもS15ヴァリエッタとは思えないリヤビュー。テールランプにはRSX(北米仕様のインテグラ)を使っている。

テールランプはDC5のRSX(北米仕様インテグラ)からの流用。ワイドフェンダーと合わせたカスタムフィットに違和感はない。GTウイングもスポコンスタイルには欠かせないパーツパーツだ。アンダーネオンは今時のLED仕様ではなく、あえて当時風のネオン管を選択しているのも面白い。

エアサスで極限のローフォルムを構築。ホイールは20インチのワークXSA04Cだ。
ブレーキはポルシェカイエン用のキャリパー&ローターを投入している。

フェンダーは前後とも大加工してワイド化されているが、そのキッカケとなったのがポルシェカイエン用の410mmローター&6ポットキャリパーの存在。愛車に組み込むべく入手したのは良いものの、想像以上に大きかったため20インチのワークXSA04Cを新たに用意。そうなると普通のフェンダーでは収めることができず、ホイールに合わせてワイドボディ化を敢行するしかなかったのだ。

追加メーターが乱舞するコクピット。ドア内張はカーボン仕様となる。

スポコンといえばナイトシーンでの煌びやかさも重要だ。実用を兼ねた追加メーターをインストールしながら、定番のNRGステアリングを組み合わせて、超個性的なカスタムインテリアを作り上げている。

リヤシート位置にマウントされたNOSのボトルはエアサスのタンクだ。

後部座席スペースには、NOSボトルをVマウントで魅せるようにディスプレイ。このNOSボトルはドーピング用の亜酸化窒素…ではなく、エアサスのエアタンクとして利用している。

NA設定しかないヴァリエッタに、スペックRのSR20ターボエンジンを換装。

もちろん、パワーユニットにも手が入る。シルビアのヴァリエッタは本来NAのオートマ設定しか存在しないが、外観に見合ったパフォーマンスを求めてスペックRのSR20DETターボエンジンを換装。さらに、ブリッツのK3-450Rタービンと東名パワードのポンカムをセットして最高出力は420psまで高められている。ミッションもニスモの6速MTに変更済みだ。

スポコンの基本とも言える“US仕様”を形作りつつ、独自のエッセンスを各部に注いで造り上げた唯一無二のS15ヴァリエッタ。理想を求めて我が道を突き進むオーナーのカスタム魂には感服だ。

「あの頃の熱が、令和に甦る」当時仕様のS14シルビアが繋ぐ青春の記憶

秋田の老舗ドリフトチーム『EXCESSIVE』のレジェンド・三浦さんが、若き日を駆け抜けたS14シルビアを令和の時代に再現。純正パーツや当時モノを探し歩き、細部まで“90年代の空気”を取り戻した一台だ。走るためのクルマではなく、あの頃の情熱をカタチにするためのS14。見るだけで心が熱くなる。