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今日は何の日?

■ハローキティとコラボしたミラジーノ・ハローキティ

2001年にデビューしたダイハツ「ミラジーノ・ハローキティ」

2001(平成13)年12月5日、ダイハツは軽乗用車「ミラ」の派生車でレトロ調に仕上げた「ミラジーノ」に、新たにハローキティとコラボした「ミラジーノ・ハローキティ」を設定して発売した。ミラジーノ・ハローキティは、人気キャラクター“ハローキティ”をデザインした専用装備を内外装に採用した特別仕様車だ。

5代目ミラにミラクラシックの後継ミラジーノが登場

1998年10月、軽自動車の規格改定が行なわれ現行サイズとなった。全長は3.4m以下(←3.3m以下)、全幅が1.48m以下(←1.4m以下)となり、これに対応してミラも5代目へとモデルチェンジした。その翌1999年3月、先代に設定された「ミラクラシック」の後継となる「ミラジーノ」が追加された。

1999年にデビューしたダイハツ「ミラジーノ」

ミラジーノは、クラシックな丸目ヘッドライトとメッキグリルが特徴で、ミラのボディにクラシカルな意匠を加えた英国車「MINI」風のレトロな雰囲気を再現させた派生車である。インテリアについてもウッドのパネルやステアリング、メッキのドアハンドルなど、細部にまで懐かしさと高級感が感じられるように仕上げられ、室内は大人4人が快適に乗車できるスペースが確保されていた。

パワートレインは、最高出力58psの660cc 直3 DOHC DVVT(可変バルブタイミング)と64psの同インタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび3速/4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが選べた。

車両価格は、2WD仕様で89.8万~97.8万円(NA車)/104.8万~112.8万円(ターボ車)に設定。販売台数は限られたが、クラシックカー好きや個性派ユーザーからは人気となった。また、現在も中古車市場では数が少ない分、希少性も高まり人気モデルとなっている。

随所にハローキティが散りばめられたミラジーノ・ハローキティ

ダイハツ「ミラジーノ・ハローキティ」

2001年12月のこの日、サンリオの人気キャラクター“ハローキティ”とコラボした特別仕様車「ミラジーノ・ハローキティ」が追加された。ハローキティとコラボすることで、幅広い女性層に訴求することを狙ったのだ。

ホイールセンターキャップにもキティちゃん

ミラジーノ・ハローキティは、「ミラジーノ・ミニライトスペシャル」をベースにして、エクステリアでは専用ハローキティフードマーク、ハローキティアルミホイールセンターキャップ、ハローキティサイドデカール、ハローキティバックドアエンブレム、メッキドアロックノブなどを標準装備。インテリアには、文字盤にキティが付いたハローキティ専用メーターとキティマークの付いた専用フロントシート、快適装備として2DIN CD/MD・AM/FM付ステレオが標準装備された。

ダイハツ「ミラジーノ・ハローキティ」当時のカタログ

パワートレインは、ターボ車の設定はなく、ベースのNAエンジンと4速ATの組み合わせのみ。車両価格は、108.8万円(2WD)/121.3万円(4WD)で月産50台目標。ベース車より10万程度高額に設定された。

2001年にデビューしたダイハツ「ミラジーノ・ハローキティ」のリヤビュー

ダイハツにとって、ハローキティとのコラボモデルはミラジーノが初めてではなく、1998年1月には4代目ミラをベースとした「ミラモデルノ・ハローキティバージョン」、2001年10月には2代目「ムーヴ」および「ムーヴカスタム」をベースとした「ムーヴ・ハローキティバージョン」が発売されていた。

三菱ミラージュにもハローキティとのコラボモデルがあった

三菱6代目「ミラージュ」のキティちゃんコラボレーションラッピング車

三菱自動車は、かつてハローキティと包括的なライセンス契約を結んでいた。ハローキティは、2005年5月に三菱の“ハッピードライブアンバサダー”に就任し、三菱のイベントにハローキティが参加したり、2012年のサンリオ主催の「キティ・ロボット展」では「ミラージュ」のラッピング車が展示されたこともあった。

三菱ミラージュのハローキティ40thアニバーサリーパッケージ

2013年には、ミラージュにハローキティの40周年を記念した「ハローキティ40thアニバーサリーパッケージ」が400台限定で販売。オプションは、ハローキティのシンボルであるリボンをあしらったホイールキャップやリアエンブレム、助手席フロントバンパーコーナー、運転席側ドアミラーなどに付くオリジナルデザインのデカール、さらにハローキティ柄のシートカバーやクッションなど多岐にわたった。

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人気キャラクターとコラボしたからといって、クルマの販売台数が急伸するわけではない。コラボすることによってメディアやSNS等で拡散されやすく、イベントをすれば大きな集客力が期待でき、企業やクルマの認知度を高める効果がある。特に若年層や子供、女性への訴求力が高まる効果が大きく、メーカーとして大きな広宣効果があるのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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