911に殴り込みをかける?

メルセデス AMG SL 改良新型 プロトタイプ スパイショット

メルセデスは今後数年間、グリルに力を入れていくと予想されている。
それも、まさに「大」だ。
新型GLC EVの発表、次期CクラスEVのティーザー画像、そして最近発表されたVision Iconicコンセプトカーからそのことが伺える。

メルセデス AMG SL 改良新型 プロトタイプ スパイショット

現行SLは2021年10月のデビューなので、ライバルであるポルシェ911が比較的最近リニューアルされたことを考えると、多少の手直しは必要と思われる。

捉えたプロトタイプは、フロントエンドのみをカモフラージュ。
GLC EQやVision Iconicコンセプトのような巨大なジャンボグリルではなく、SLのGTクーペ兄弟車ほど巨大でもない。
しかし、今回はグリルの奥行きが深くなり、下部がナンバープレートのすぐ上ではなく、後ろまで伸びていることが分かる。

グリルの大型化はバンパー全体の形状変更を意味し、このプロトタイプでは、サイドエアインテークの新デザインはカモフラージュで隠されている。
ヘッドライトはここでは変更されていないように見えるが、来年発売されるMY27 SLには、新しいDRLグラフィックが採用されるはずで、テールライトも同様だ。

インテリアでは、新型CLAやGLCなどに搭載されているピラー・トゥ・ピラーのデジタルシステムでダッシュボードを刷新するのではないかと予想されている。
しかし現段階では、センターマウントのタブレットディスプレイはそのままであることが確認できる。

AMG SL63の現行型パワートレインは、最高出力585psを発揮(SL55は477ps)する4.0リットルV8エンジンを搭載。
現在でもまったく弱いわけではないが、最大1,000psを発揮する電気自動車の競合が多数存在する中、パワーアップは必須と言えそうだ。
ライバルのポルシェ911にどこまで迫ることができるか、注目される。