
最近のミッドサイズピックアップトラック市場では、最新のトヨタハイラックスと日産ナバラが大きな注目を集めているが、南米にひっそりと参入している別のクルマがある。
それがオフロードでのタフさを追求した特別仕様車、トライトン・サバナだ。

現行型トライトンは2023年に世界デビューし、翌年には南米にも導入された。
それからわずか1年後、三菱はサバナエディションでラインナップを拡充する。
実は、先代でも同様の装備を備えたバージョンが導入されていたが、新型トライトン・サバナは、最上位グレードであるカタナをベースに、厳選された視覚的・機能的なアクセサリーを追加している。
ラリーイエローとフォレストグリーンという2つの専用ボディカラーが全体の雰囲気を決定づけ、グリルとボディクラッディングには控えめなデカールとグラファイトグレーのマット仕上げが施されている。
三菱によるとクラッディングは単なる装飾ではなく、飛び石や路面からの軽微な損傷から脆弱な部品を保護するという実用的な役割も担っているという。
標準装備には、サイドステップとしても機能するロックスライダー、ルーフラック、そして機能的なシュノーケルが装備されており、渡河水深を標準の500mm(19.7インチ)から800mm(31.5インチ)に拡大している。
足まわりには、18インチのブラックアルミホイールとラギッドテレーンタイヤを装備しているが、サスペンションの設定はカタナ仕様から変更ない。
先代サバナは、アグレッシブなラバーホイールを巻いたブラックスチールホイールを装備していたため、この最新バージョンでは外観と機能面で若干の違いが見られる。
パワートレインは、従来と同じ2.4リッターツインターボディーゼルエンジンで、最高出力205ps/151kW、最大トルク470Nmを発揮する。
この出力は、8速オートマチックトランスミッションと、7種類のドライブモードを選択できる三菱のスーパーセレクトII 4WDシステムによって制御される。
キャビン内は、フルスペックのトライトンカタナからほぼ継承されており、レザーシートと赤いステッチが施されている。
装備には、9インチのインフォテインメントシステム、メーターパネル間の7インチディスプレイ、ワイヤレス充電器、デュアルゾーンエアコン、7つのエアバッグ、360度カメラシステム、そして豊富なADAS(先進運転支援システム)が含まれる。
ライバルのハイラックスはすでにワイドボディ仕様の開発が進められ、近い将来「GR SPORT」も予想される。
現段階でトライトン サバナの日本導入は予定されていないが、将来、日本で対峙する日がくることを期待したい。



















