IMSAデイトナカラーに身を包むSA22C風ロードスター

相模原のジェットストリームが持ち込んだのは、1979年のIMSAデイトナ24時間レースを制したRX-7(SA22C)をモチーフに仕上げたNA8Cロードスター。専用バンパーやワークスフェンダーで彩られたフロントマスクは、SA22Cと見紛う完成度だ。OEMとしてエアロメーカーの製品製作も手がけるジェットストリームだけに、その造形力は本物と錯覚するほど。

リヤセクションの作り込みも秀逸で、ロードスター用ハードトップをベースにサイドパネルやトランクリッドを新たに成型し、アイローネゲート風のシルエットを表現。さらに、回り込むように配置されたセブン風ウイングを加えることで、もはやロードスターとは思えない迫力あるフォルムを完成させている。

エンジンは2.0Lへ排気量アップされ、ハイカムとマルハ製4連スロットルをLINK ECUで制御。ミッションもNB用6速へと換装され、見た目だけでなく走りも本格派だ。

アイローネ風ゲートと一体化したトランクを開けると、そこには電動エアコンをレイアウト。消費電力の増加に対応するためオルタネーターは150Aへ強化され、メインハーネスも引き直すことで、実用性もしっかりと確保されている。

旧車イメージを取り入れるため、シートにはダットサン用バケットを装着。見た目重視のビタローニミラーによる死角を補うため、メーター左右にはカメラモニターを配置し、後方視界にも抜かりはない。
4台のデミオを乗り継ぎ辿り着いたスーパーチャージャー仕様


免許取得後、初めて購入したクルマがデミオだったという鯨井さん。以来、歴代すべてデミオを乗り継ぎ、現在の車両は4台目となる。ボディはドンガラ化され、ロールケージを組み込むことで車重は1トンを切るまで徹底的に軽量化。


パワーユニットには、埼玉県のT-GETが手がけたHKS GT2-7040スーパーチャージャーを装着し、230ps&24kgmを発揮する。「チューニングベースとしては珍しく、使えるパーツが少ないのは悩み」と語る一方で、ワンオフパーツを多用した超過激仕様を完成させている。
国内唯一のフェンダーキットをさらにアレンジ!

日本未導入のエアロメーカー「ロボットクラフトマン」製ボディキットを使ってアテンザをカスタムしたのは、ナキセさん。自ら輸入した希少なボディキットをベースに、フェンダーとタイヤのクリアランスを詰めるため、さらにファイバーで造形を加え、スクエア形状へと進化させている。

このワイドフェンダー化により車幅は2メートルを超え、その圧倒的な存在感も大きな魅力。唯一無二のスタイルに仕上げられたアテンザは、会場でもひときわ注目を集めていた。
極小FC3Sの正体はフルカスタムビート!

アンダーコートとして活用する防水塗料「リブロック」ブースには、軽自動車サイズのFC3Sがディスプレイされていた。イニシャルDのパロディとして制作された“ミニD”シリーズの1台で、その正体はホンダ・ビートをベースに、FC3Sの実物パーツを組み合わせたフルカスタムマシンだ。

建材として用いられるスタイロフォームを素材に削り出して成型し、その上からリブロックを施工。ファイバー並みの強度と高い防水性を両立しているのが特徴となる。
ヘッドライトやテールランプといったデザインの要となるパーツは純正品を流用するのがミニDシリーズのこだわり。そのほかのエアロ類は、スタイロフォームから削り出して形状を作り込んでいる。
Part.2へ続く
●取材イベント:MAZDAISM 2025
