トミカ No.21 日産 リーフ (サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)
トミカ No.21 日産 リーフ リヤビュー

リーフは日産が製造販売する、5人乗りの登録自動車として世界初の量産電気自動車です。2010年に発売された初代モデル(ZE0型)は、ゼロ・エミッション、静粛性、そして家庭での充電という「EVとしての基本」を提示したパイオニアでした。ガソリン車とは異なる滑らかな乗り心地、使い勝手、そして先進性で、EVを身近な選択肢として広めたクルマです。続いて2017年に発売された2代目モデル(ZE1型)では、単にバッテリー容量や航続性能の向上に留まらず、EVを「日常のクルマ」としてより完成度高く成立させるため、デザインや装備、走行性能、快適性など多方面でブラッシュアップされました。これにより、「未来の実験車」だった初代から、「実用的な日常車」へのキャリアを築きました。

トミカ No.21 日産 リーフ (サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

そして2025年、リーフは大きな転換を迎え、3代目モデル(ZE2型)としてフルモデルチェンジされました。従来のハッチバックというスタイリングの枠組みから脱し、サブコンパクトのクロスオーバーSUV風――いわゆる「コンパクトSUV/クロスオーバーEV」へのスタイル変換が図られています。プラットフォームには、同社のモジュラーEVプラットフォームである “AmpR Medium”(以前の CMF-EV 相当)を採用し、EV専用設計のメリットを活かしつつ、「生活の中で使いやすい、万能なEV」としての再定義を図っています。

日産 リーフ B7 G 実車 フロントビュー
日産 リーフ B7 G 実車 リヤビュー

外観はまさに一新され、ファストバックに近い流麗で伸びやかなシルエットが特徴です。フラッシュ式のドアハンドルや滑らかな面構成、そして空力を意識したフォルムにより、ハッチバック時代の「やや箱型のEV」という印象から脱却。従来型と比べて車高はむしろ若干低くなっており、立体駐車場にも対応しやすい設計です。ただし、タイヤ/ホイールサイズが大きくなっており、これが見た目の迫力や安定感を強め、SUVライクな印象を与えています。

車内は薄型のインパネとフラットフロア構造によって室内空間が広く確保されている。

内装についても大きく刷新されており、旧来のハッチバックEVの延長ではなく、「乗る人の快適さ」を強く意識したキャビンが実現されています。具体的には、薄型のインパネとフラットフロア構造によって室内空間が広く確保されており、前後席、足元いずれも余裕があり、実用性も高い空間。さらに、日産では初となる“調光式パノラミックガラスルーフ”が採用されて天井からの光と視界が室内に広がり、リビング感のある居住性を演出しています。ガラスルーフは遮熱・遮光機構も備えられており、シェードを常時使う必要がなく、実用性も考慮されています。

3-in-1 電動パワートレイン
モーター、インバータ、減速機をひとつに統合

パワーユニットまわりでは、“3-in-1 電動パワートレイン”の採用が大きなトピックです。これはモーター、インバータ、減速機をひとつに統合したコンパクトな構成で、従来の方式に比べて部品点数と空間効率の最適化が図られています。加えて、新型では液冷式のリチウムイオンバッテリーパックを採用。これにより、バッテリーの熱管理が可能となり、温度条件に左右されず安定した性能と充電効率が得られるようになっています。

液冷式のリチウムイオンバッテリーパックを採用
バッテリーパック配置の工夫で低重心化されている

バッテリー構成は52kWhと75kWhの2種が用意され、52 kWh仕様では最高出力130 kW/最大トルク345Nm、75kWh仕様では最高出力160 kW/最大トルク355Nmが発揮されます。特に75kWhバッテリー搭載車では、従来の実用EVの枠を超える力強い加速と、余裕あるトルクによるスムーズな発進・加速が期待できます。

この新構成により、3代目リーフは旧来型に比べて走りの質が大きく向上しています。加速は電動モーターらしい瞬発力と滑らかさが両立され、ペダル操作に対する応答性も鋭く、都会のストップ&ゴーから郊外、高速道路まで幅広く対応。また、床下フラットと低重心化のおかげで、コーナリングやハンドリングも安定性が増しつつ、乗り心地にも配慮されています。

航続距離と充電性能も大幅に改善され、長距離移動時の利便性も飛躍的に向上している

また、航続距離と充電性能も大幅に改善されています。3代目モデルでは、バッテリーや効率設計の最適化により、これまでの常識を大きく超えるWLTCベースで最大約702kmの航続距離(日本仕様の公称値)を誇っています。また、急速充電には最大150kWに対応。これにより長距離移動時の利便性も飛躍的に上がり、「週末の遠出」「長距離EV旅行」をより現実的なものとしています。

日産初の“調光式パノラミックガラスルーフ”を採用。
荷室は広く、シートを倒せばより広大な空間が広がる。買い物には不自由ないはず。

使い勝手という点では、クロスオーバー化と室内空間の見直しにより、「実用性と快適性のバランス」が格段に高まりました。フラットフロア、広い室内、そしてガラスルーフによる開放感により、日常の買い物、子どもの送迎、通勤から週末の遠出、家族や荷物との移動など、さまざまなシーンで使いやすさが向上しています。また、電気自動車としての静粛性や滑らかさ、トルク特性の強みも受け継がれており、ストレスの少ない乗り味が得られます。さらに、EVのメリットとしてメンテナンス性や静音性、そして駆動系の構造がシンプルであることも特筆すべき点でしょう。

電子制御技術や運転支援システムとの統合が一段と進み、高い走行性能を実現している。

安全装備および先進装備も大きく強化されています。プラットフォームが一新されたことで車体構造の基礎が見直され、また電子制御技術や運転支援システムとの統合が一段と進んだため、旧世代モデル以上に安全性と快適性の両立が実現されています。具体的には、最新の運転支援技術やドライバー支援システム、モダンなインフォテインメント/コネクティビティ、最新のデジタルサービスの活用、そして快適装備の充実など、3代目リーフは現代最新のEVに求められるあらゆる要求を満たすものとなっています。

総じて、3代目リーフは「EVの実験車的なコンパクトハッチバック」から脱皮し、「実用性と快適性を高次元で両立したクロスオーバーEV」として再定義されており、単なるモデルチェンジではなく、リーフのクルマとしてのあり方を根本から見直した大刷新モデルと言えます。

センターLEDアクセントランプは上級グレードのB7 Gのみに装備される。
3Dホログラム式LEDリヤコンビネーションランプも上級グレードのB7 Gのみの装備だ。

これまでの『No.21 光岡 バディ』に代わり、このほど『トミカ』に仲間入りした『No.21 日産 リーフ』は、先ごろデビューした新型リーフをモデル化しています。3代目リーフにはB7 XとB7 Gの2つのグレードが用意されていますが、センターLEDアクセントランプの表現や3Dホログラム式LEDリヤコンビネーションランプが表現されていることから、上級グレードのB7 Gをモデル化したものだと思われます。日産リーフは初代モデルから『トミカ』にラインアップされてきており、今回の3代目もEVならではのデザインの魅力を余すところなく伝えています。ぜひ、あなたのコレクションにも最新EVを加えてみてはいかがでしょうか?

■日産 リーフ B7 G 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):4360×1810×1550

ホイールベース(mm):2690

トレッド(前/後・mm):1575/1565

車両重量(kg):1920

モーター型式:YM52型 交流同期式 70kW

モーター最高出力:160kW(218ps)/4400-11700rpm

モーター最大トルク:355Nm(36.2kgm)/0-4300rpm

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前後)235/45R19 95V

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.26 スズキ スペーシア ギア (サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2025年12月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.21 光岡 バディ』に代わって『No.21 日産 リーフ』が登場します。なお、『No.21 日産 リーフ』には初回のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.26 いすゞ エルフ 標識車』に代わって『No.26 スズキ スペーシア ギア』が登場します。