キャラクター明快な3モデル 広くて快適な後席空間も美点

今や希少となった5ナンバーSUVがロッキー。他社ではスズキ・ジムニーシエラ&ノマドがあるが、ボディのベースが軽自動車だから、乗車定員は4名。5人乗れる5ナンバーSUV(クロスオーバーを除く)となると、現在ではロッキーとそのOEM車だけとなる。
エクステリア




全長は4mを切るコンパクトサイズで、最小回転半径は4.9〜5.0mと、小回り性は抜群だ。加えてフェリー料金も安いから、ドライブルートの選択肢も増える。コンパクトな外観にも関わらず、室内が広いのもロッキーの特長。身長181㎝の著者が運転席を合わせ、そのまま後席に移動しても、膝の前には手のひらの厚いところが入るくらいの余裕がある。ラゲッジは床下にも収納スペースがあり、容量はパワートレインによって異なるが、ガソリンFF車ならプラス80ℓのエクストラスペースが用意される。
乗降性


ダイハツのコンセプトである〝良品廉価〞を地で行くのもロッキーの美点。昨今はインドで製造することで価格を抑えたモデルが話題となっているが、ロッキーはメイド・イン・ジャパンながら、価格設定はライバルより安い。しかもバリエーションも豊富で、パワートレインは3種類から選ぶことができる。最もベーシックなのが、1.2ℓ直列3気筒の無過給エンジン。直噴など高価なメカを使わずに、知恵と工夫で圧縮比を12.8と高く設定。WLTCモード燃費は20.7㎞/ℓと大台を超えている。
インストルメントパネル

最もエコなのは、そのエンジンをベースにハイブリッド化した仕様。エンジンで発電してモーターで走行する〝シリーズ式〞ハイブリッドシステムを採用する。エンジン出力は純エンジン仕様より若干、落としているが、実際にタイヤを駆動するのは電気モーター。最大トルクは170Nmと、ロッキーシリーズ最強だ。もちろん燃費もシリーズ最高の28.0㎞/ℓと優秀。そして最も〝走れる〞仕様が、1.0ℓ3気筒ターボ。最高出力98PS/最大トルク140Nmは、自然吸気エンジンなら1.5ℓに相当する。駆動系にはロッキーシリーズ唯一の4WDも採用されており、林道ドライブからウインタースポーツまでアクティブに使える。
居住性


乗り味のキャラクターもパワートレインごとに特徴がある。純ガソリン車はクラス相応。飛び抜けた性能はないものの、取り立てて不足することもなし。加速騒音は少し賑やかだが、200万円前後の価格を考えれば妥当なレベル。車重が軽いので、クルマの動きは軽快だ。ちょっと驚くのがハイブリッド仕様。アクセルを踏めばトルクフルなモーターが即応するので、合流や追い越し加速が安心してできる。車重は純ガソリン車より約100㎏重いので、乗り心地にはしっとり感があるし、車内の静かさも上級セグメント並みだ。
うれしい装備






月間販売台数 1322台(24年11月~25年4月平均値)
現行型発表 19年11月(一部仕様変更 24年11月)
WLTCモード燃費 28.0 ㎞/ℓ※ハイブリッド車

ラゲッジルーム


ターボ車は過給圧の高まりとともにトルクが盛り上がってくる力強さが印象的。しかも、ターボラグ的扱いにくさやラバーバンド感はほとんどない。4WDシステムは電子制御多板クラッチ式で、路面判定制御も行なうため、雪道でも安心して運転することができる。


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