2025年12月の新車販売登録数トップ10

| 順位 | メーカー・モデル | 販売台数 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ・ヤリス | 11,602台 | 76.1% |
| 2位 | トヨタ・シエンタ | 9,239台 | 133.7% |
| 3位 | トヨタ・ライズ | 8,665台 | 199.1% |
| 4位 | トヨタ・カローラ | 8,378台 | 65.9% |
| 5位 | トヨタ・ルーミー | 7,758台 | 311.8% |
| 6位 | ホンダ・フリード | 6,968台 | 105.9% |
| 7位 | トヨタ・アルファード | 5,656台 | 74.6% |
| 8位 | トヨタ・ノア | 5,376台 | 109.7% |
| 9位 | トヨタ・ヴォクシー | 5,307台 | 101.9% |
| 10位 | 日産・セレナ | 5,078台 | 91.2% |
トヨタは主要ボディタイプを幅広く押さえ、需要を取り切る構え
12月の上位には、コンパクト(ヤリス/カローラ)、コンパクトミニバン(シエンタ/フリード)、ミドルミニバン(ノア/ヴォクシー)、高級ミニバン(アルファード)、小型SUV(ライズ)といった主要カテゴリーがバランスよく並んだ。特定のボディタイプに偏ることなく、幅広い需要が同時に顕在化した月だったと言える。
その中でトヨタは、トップ10に7車種がランクインした。用途やライフスタイルごとに明確な選択肢を用意し、「どの生活ニーズにおいてもトヨタ車が候補に残る」商品構成を築いている点が、月次販売の強さとして明確に表れた。
とりわけ伸び率に注目すると、ライズ(199.1%)、シエンタ(133.7%)、ルーミー(311.8%)の好調ぶりが際立つ。いずれも実用性を重視したパッケージを持つモデルであり、年末需要においても「使いやすさ」を軸とした車種が堅調に支持された格好だ。
ホンダはフリード、日産はセレナで踏みとどまる
トヨタ勢が上位を占めるなかで、ホンダ・フリードが6位(6,968台)にランクインした。コンパクトミニバンという明確な立ち位置を確立しており、取り回しの良さと居住性、価格のバランスを重視する層を中心に、引き続き安定した需要を確保している。
シエンタという強力な競合が存在する中でも順位を大きく落とさずに踏みとどまっている点は、商品性が市場に定着していると言える。
日産・セレナが10位(5,078台)に入った。前年同月比は91.2%と伸び悩み、上位争いという点ではやや苦しい状況が続いている。ただし、ミドルサイズミニバンとしての認知度と実績は依然として高く、ファミリー層を中心とした一定の需要を維持した。
トヨタ勢が多数を占める厳しい環境下においても、トップ10圏内を確保した点は評価できる。
販売台数は減少したもののトレンドは動かず
2025年11月の登録車市場は、台数規模が大きく、トヨタ勢が一気に数字を伸ばした月であった。一方、12月はその反動に加え、年末特有の要因も重なり、多くの主力モデルで販売台数が減少している。
ただし、順位構成やメーカー別の勢力図に大きな変化は見られず、「構図は維持しつつ、ボリュームが調整された月」と位置づけられる。
11月に14,556台を販売したヤリスは、12月には11,602台まで減少した。台数ベースでは約3,000台の減少となるが、それでも首位の座を維持している点は見逃せない。
11月は決算や登録調整の影響を受け、販売台数が膨らみやすい傾向にある。一方で12月は、その反動が出やすい月でもある。ヤリスの場合、「需要が落ち込んだ」というよりも、一時的に上振れた数値が平常水準へ戻ったと捉えるべきだ。
トヨタ優勢という構図や、ミニバン・SUV・コンパクトが三つ巴で拮抗する市場構造は変わっていない。月ごとの増減はあっても、トレンドそのものは継続していることが11月から12月にかけての最大の変化点である。
