標準装備追加でグレード刷新 マツダ随一の自然な着座姿勢

マツダのカーラインナップ中、(OEMの軽自動車を除けば)最もコンパクトなモデルがこのマツダ2だ。グローバル共通で現在の車名に変更されたのは2019年7月(発売は同年9月)のことだが、日本市場では、もともとはかつてデミオ名義の4代目として14年9月、ガソリンのFF車を皮切りに発売を開始。なので、今年で11年目になろうとしているロングセラーだ。

エクステリア

「マツダ2」としても日本で約6年が経過し、気が付けば4代目「デミオ」時代の年月(約5年)を超えた。当初は高級路線だったが、最近はカジュアルな雰囲気を重視している。最小回転半径は4.7m。

直近では24年11月(発売は12月)の新機種設定がニュース。これは他モデルとともに、ユーザーの関心が高い装備を採用したもので、マツダ2ではステアリングヒーター、運転席&助手席シートヒーターなどを装備した「iSelection」、それまでは専用メーカーオプションだったSPORT+パッケージを標準装備とした「15SPORT」が用意されている。

乗降性

全体のモデルバリエーションだが、それまであった1.5ℓディーゼルモデルの国内向け車両の生産が、残念ながら24年9月に終了。このため25年4月現在のカタログに載っているのは1.5ℓガソリンエンジン搭載車のみ。展開されるのは「15C」「15BD i Selection」「15SPORT」「15SPORT+」「15MB」の5グレード展開となっている。このうちモータースポーツベース車「15MB」の搭載エンジンは85PS/149Nmの無鉛プレミアム(ハイオク)仕様とし、シリーズでは唯一6速MT/FFのみの設定。そのほかのグレードでは、FFのほかに4WDも用意されている。

インストルメントパネル

助手席前から中央にかけては水平基調で開放感を求める一方、ドライバー正面はドライバーを包み込むように左右対称の造形としているのが特徴的。アナログ式の大きなタコメーターもスポーツカーを思わせる雰囲気だ。

また、いかにも若いデザイナーの発案と思われる「15BD(Black Deck=無地のスケートデッキのことだそう)i Selection」では、ルーフ、フロントグリル、ホイールキャップをはじめ、内外観個々のカラーが個性的な仕立てで、さらにショップオプション専用のコンプリートキット(ROOKIE DRIVE、CLAP POP、SCI―FI)を加え、さらにカスタマイズを楽しむことも可能としている。実はこの原稿を書くために資料に目を通しながら、若干だけ頭の中で整理がつかなくなっているところ(!)だが、カスタマイズの組み合わせはざっと200あるとか。

居住性

ところで実車だが、登場時から大きくイメージを変えずに来た外観も含め、出来の良さはロングライフが実証していると言える。ドライビングポジションにこだわるマツダ車の中でも、ひときわ自然でリラックスした姿勢がとれるところも良い。3つの物理ダイヤル式の空調関係の操作系も使いやすい。スペースがほどほどに留まる後席スペース、ラゲッジまわりの造作にはやや設計年次を感じる。とはいえ、華美を狙ってはいないものの、室内のトリム、加飾類の仕上げの良さは〝いいクルマ感〞を味わわせてくれる。

うれしい装備

「15 BD i Selection」のフロントドアガラスは高機能。日焼けを防ぐスーパーUVカット機能と炎天下でのジリジリとした暑さを防ぐIRカット機能を採用しているのだ。フロントウインドウも同様の効果をもっている。
遊び心あふれるカスタマイズメニューを用意するグレードが「15BD i Selection」。ブラックとホワイトが選べるルーフフィルムやセラミックメタリックとグロスブラックが選べるドアミラーなどをメーカーオプションとして設定。
月間販売台数    2034台(24年11月~25年4月平均値)
現行型発表     19年7月(新グレード追加 24年11月)
WLTCモード燃費   20.3㎞/ℓ※FFの6速AT車 

ラゲッジルーム

もともとコンパクトであることから、走らせた印象も実に軽快なもの。身のこなしはしなやかで、同時に安定感を保っているところはマツダならではだ。1.5ℓガソリンエンジンの身の丈にあった感じの性能を無駄なく発揮させて走れるのが気持ち良い。最小回転半径4.7m(または4.9m)の取り回しの良さも実用車の見本だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.168「2025-2026年 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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