まさかのアルシオーネSVX用エンジンを搭載

SUPER GTの大きな話題として、SUBARUファン以外からも注目されるBRZ GT300の新エンジン「EG33」。 従来のEJ20と比べ、排気量は1000ccアップし、4気筒から6気筒へ変更することで大幅な戦闘力向上で2026シーズンを戦う。

スバルファン以外からはあまり馴染みのないEG33というエンジンは、1991年から1996年の5年間製造、販売されていたスペシャリティクーペ「アルシオーネSVX」に搭載されていたエンジンだ。

SVXはジウジアーロデザインの流麗なフォルムで、デビューから30年が経過した今でも古さを感じさせないデザインだ魅力的なモデルで、まだまだ数多くのオーナーが大切に所有しているモデルだ。

スバルの歴代水平対向6気筒エンジン
そんなSVXに専用のパワーユニットとして搭載されていたのがEG33型エンジンだ。SVX用は3318cc水平対向6気筒DOHC24バルブの自然吸気エンジンだったが、今回BRZ GT300に搭載されるEG33は、2932cc水平対向6気筒DOHCツインターボとなっている。また、ボア×ストロークは90.0mm×76.8mmとなっており、元の超ビッグボアエンジンであった96.9 mm×75.0mmからは多少スクエア寄りとなった。

スバルがこれまで製造した6気筒エンジンと言えば、初代アルシオーネVX(AX9) に搭載されたER27(2672cc SOHC12バルブ自然吸気)、SVX(CX系)用のEG33(3318ccDOHC24バルブ自然吸気)、3代目(BEE/BHE)/4代目(BLE/BPE)レガシィや北米専売のB9トライベッカに搭載されていたEZ30(2999cc DOHC24バルブ自然吸気AVCS・VVL付)、5代目レガシィアウトバック(BRF)に搭載されていたEZ36(3629cc DOHC24バルブ自然吸気デュアルAVCS)の4機種だ。


なぜEJ20よりも早く生産終了したEG33をベースに選んだのか?
BRZ GT300の戦闘力向上のため、EJ20ターボに代わるハイパフォーマンスエンジンとして6気筒の大排気量エンジンを搭載することは、ファンにとっては大歓迎のニュースだが、スバルファンからすれば、EGよりも新しいEZ系をベースにしなかった理由が気になるポイントだ。

EG33は初代(BF型)と2代目(BG型)のレガシィツーリングワゴンに設定されていたブライトン220というグレードのモデルに搭載されていたEJ22(2212cc SOHC自然吸気)エンジンに2気筒を追加し、DOHC化したもの。


一方EZ30は、5ナンバーである3代目レガシィに搭載できるようコンパクトに設計されたエンジン。つまりEJ20が搭載できるスペースさえあれば6気筒化できるようつくられたEZ30とはサイズそのものが大きく異なる。

小沢総監督にEG33をチョイスした理由を聞いたところ、モータースポーツで使用する場合はクランク強度が重要になってくるそうで、コンパクトなEZではクランク強度を追求した際に強度不足になってしまうことからEG33をベースにチョイスしたそうだ。

ベースよりも300cc抑えた排気量としたのは、排気量×1.7というハンデウエイトの境目を狙った結果3000ccという排気量に決まったとのこと。排気量の大きさでドライバーの扱いやすさもあり、ブーストが抑えられピークまでの到達が早くなるというメリットも大きいそうだ。

GTマシンのようにエンジンルームにスペースの制約がなければ、より強度の出せるEG33のほうが耐久性向上という面でもメリットがあるのだ。

すでにテストで走行したという井口卓人、山内英輝両選手からも高い評価を得ており、2026年はスバルファンにとって楽しみなシーズンになるだろう。


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