MC後に合わせた新造形のフロントスポイラーを導入

「ILMA」と共同開発のセンターロックホイールもまもなく登場

「エアロパーツは、解析だけで完結するものではない」。バリスが一貫して大切にしているのは、デザイン、機能性、利便性の三位一体だ。なかでも、クルマを速く走らせるために欠かせない機能面については、性能を突き詰めた結果としての造形であることが大前提だ。

実際に走り込み、ドライバーの声を拾い、初めて見えてくる答えがある。空力解析で不要とされるパーツでも、限界領域では「欲しい」と言われることがある。解析結果を鵜呑みにせず、現場の感覚と、これまで積み上げてきた自分たちのアイデンティティを重ねて仕上げていく。その結果、必要とあればワイドバリエーション化もいとわない。「進化を止めない」。それがバリスの揺るがぬスタンスだ。

東京オートサロン2026のバリスブースで、その思想を体現していた1台がGRカローラ後期型用「アライジング1」だ。前期・後期でエアロパーツ構成は共通だが、バンパーの形状変更にともない、新たにフロントスポイラーを製作したのがポイントだ。前期型に存在したバンパー両サイドのタービュレーターは、後期型用では廃され、その分、全体の造形はより精悍でクリーンな印象になった。

ボンネットは自信作と語るだけある。エンジンルーム内の熱気をいかに効率よく排出するかを最優先に設計。製品版では雨水侵入を防ぐカバーも付属する。見た目だけで終わらせない、実用性まで踏み込んだ作り込みが光る。

ボディサイドにはフリッパー形状を取り入れたアンダースカートを装着。整流効果を狙いながら、後付け感を極力排したデザインが特徴だ。純正の延長線上にありながら、明確にシャープ。スタイリングと機能を高次元で両立させている。

リヤでまず目を引くのは3ピース構造のリヤウイングだ。GRヤリス用と同様、往年のランチア・デルタを想起させるデザインアプローチを採用。可動式のフラップは3段階調整が可能となる。リヤバンパー自体は純正だが、エキゾーストヒートシールドとアウトレットカバーをセット。さらに、内側にカールさせたリヤアンダースポイラーを組み合わせることで、乱流を外側へきれいに逃がす効果がある。複雑な造形ながら、GRカローラのキャラクターを崩さないバランス感覚は、さすがバリスだ。

今回の後期型向けエアロパーツは、いわばGRカローラ向けのファーストパッケージの立ち位置。リヤウイングはサイドのみ塗装を推奨するが、基本は塗装不要で「届いたら付けられる」パーツが中心。気軽に導入できる点も、大きな魅力となっている。

そして、もうひとつGRカローラで注目したいのは、オーダーメイドを基本とする鍛造ホイールメーカー「ILMA」と共同開発したセンターロック式ホイールだ。デザインはシンプルで伸びやかな細身の13本スポークで、構造は鍛造削り出しの1ピース。鍛流線をあえて活かしたブラッシュド処理が施されている。その硬派さと艶やかな色気は、確かにバリスのエアロに通じ合うものがある。

削り出しゆえに細かいサイズ調整が可能で、センターロック化によりデザインの自由度は一気に広がる。確かに価格は高い。だが、サイズもデザインも妥協しない。だからこそ、そこに価値が生まれる。バリスのエアロに合わせた、トータルコーディネートの最後のピース。その登場が待ち遠しい。

●取材協力 バリス TEL042 -689-2939

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