世界は“すでに変わった”
近代世界の発展を担ってきたいわゆる“西側諸国”にあって、「アメリカ」は言わば“黄門様の印籠”であった。ある一定の秩序を守るための調整弁という役割を、アメリカ自身もその時々に気分の変化はあったにせよ、率先して担ってきた。ところが価値観の違った国や地域を束ねるべく異なる印籠をぶら下げた別の強い殿様が登場するに及んで、肝心の米国の御老公もまた方針の転換を余儀なくされる。世界は間違いなく“すでに変わった”のだ(高市首相の決断もその文脈にある)。問題は新たなイデオロギーが今後どのように確立されていくのか、だろう。しばらくは混沌となる。いずれにしてもこれまでの常識は全く通用しなくなりそうだ。なぜならその根底に潜んでいるのは多かれ少なかれデモクラシーやキャピタリズムといった西側の近代的な常識に対するアンチテーゼなのだから。ちなみに自動車とはその両者によって生まれた最も大きな成果です。
2026年1月第2週
2026年1月10日(土)

朝から「アルピーヌ A110」で大阪へ。アルファロメオ心斎橋店のカスタマーとともに「ジュリア クワドリフォリオ・エストレマ」をドライブ。後期型の960Tがとにかく素晴らしい。名機だ。1日中、いろんなカスタマーとドライブし、さまざまな話ができた。クルマを介したリアルな対話ほど楽しいことはない。A110を預けたままジュリアで帰宅。
2026年1月11日(日)

ジュリアで芦屋へ。アルファロメオ西宮で昨日と同じプログラムをこなす。既存のジュリアオーナーはもちろん、アルファロメオ未経験者からスーパーカー経験あるベテランまで、多様なカスタマーを一緒にジュリア クワドリフォリオ・エストレマと向き合ってみた。個人的には「美しい4ドアセダンスタイル」×「官能的マルチシリンダーエンジン」×「フロントエンジンリアドライブ」という三大絶滅危惧ポイントを魅力にもつ最後のモデルだと思っている。ジュリアで帰宅。
2026年1月12日(月)

再びアルファロメオ心斎橋。3日間で20人ほどのクルマ好きとじっくり話すことができた。初心者やベテランよりも、“アルファロメオの魅力に気づいたばかり”あたりのユーザーと話をするのが最もアクティブで楽しかった。何よりジュリア クワドリフォリオがいい。ミイラとりがミイラになりそうに。逃げるように(笑)、A110で帰宅。
2026年1月13日(火)
早朝に京都でA110の撮影をこなし、そのまま近くを軽くテストドライブ。“モデル末期は熟成す”の習わしどおり、この最終スタンダードグレードが最も良い出来栄えに。完成度はベラボーに高い。まだ買えるなら、買い。午後からはオンラインミーティングを2件と原稿を少々。
2026年1月14日(水)

終日、自宅にて原稿。オフィスが寒すぎるので陽のよく当たる部屋へ移動した。ラップトップの熱とキーボードの凸凹が心地よいのか、PCを開くと愛猫のモモが目ざとく見つけて寄ってくる。確かに君の手も借りたいほど、ではあるけれど……。
2026年1月15日(木)

午前中は執筆。午後から北野天満宮へ4月のイベントに向け現場の最新状況チェックに。梅の蕾が膨らみ、いく輪かは白い花を咲かせていた。10年前に初開催した際、有志で梅の木を寄贈。かなり成長している。今年もたくさんの花をつけてくれるだろう。夕方から若いクルマ好きと新たなプロジェクトの打ち合わせ。肌感覚として以前よりも若いクルマ好きは増えていると思う。彼らが熱中できるようなモデルがもっと増えて欲しいと願う。
2026年1月16日(金)

アルピーヌ A110で横浜へ。返却後、日産で最新型の軽自動車「ルークス」を借りて京都へトンボ帰り。2シーターのコンパクトなスポーツカーで450kmを走り、軽自動車で同じ距離を日帰りで戻るなんてことは普通やりたくないし、できない。正直、ちょっとしんどいかな、と思っていたけれど、往復とも実にイージーな経験だった。A110の良さは分かっていたけれど、驚かされたのはルークスの方だ。ハイウェイスターというグレード名そのままに、軽自動車とは思えないGT性能を発揮、難なく京都まで走れた。流石にクルマから降りた直後は身体がジーンとしていたけれど、ドライブ中はまるで嫌な気にならず。高速で継ぎ目を超える時のいなし方など、アシの躾は国産車にあって準最高級だ。日産車もまだまだ捨てたもんじゃない。
2026 1/10〜2026 1/16
走行距離 約1400km 試乗車数 3台
2025 11/1〜2026 1/16累計
走行距離 約1万4100km 試乗車台数 69台

