VTECライトウエイトの完成形!
軽量コンパクトマシンの魅力は色褪せない!
2代目CR-XのEF型が登場したのは1987年。トップグレードのSi(EF7)は初代譲りのZC型エンジンを搭載していたが、1989年にB16Aを載せるSiR(EF8)が登場した。
低中回転域と高回転域でカムを切り替えるVTEC機構が与えられたB16Aは、ZCをパワーで30ps、トルクで0.8kgm上回り、970kgに抑えられた車重や2300mmという短いホイールベースと併せて、1.6LクラスのライトウエイトFFの中ではズバ抜けた動力性能と運動性能を誇った。デビューからすでに35年以上が経つけど、ジムカーナの世界ではいまだに一線級のパフォーマンスを見せ付けているほどだ。

そんなEF8を4年前に購入したのが武田さん。
「その頃、平成初期の、いわゆるネオクラに乗りたいなと思ってて。初めはR32GT-Rが欲しかったんですけど、中古車価格の高騰ぶりを見て、これは現実的じゃないな、と。そこで目を付けたのがCR-X。VTECエンジンを搭載していて価格も手頃でしたからね」。
聞けばこの個体、元々はスペックD代表にして無類のEF8マニア、しかもJAF四国ジムカーナ選手権のR2クラスにEF8で参戦し、2年連続でシリーズタイトルを獲得している土居さん所有の部品取り車だったとか。とりあえず自走可能で程度も悪くなかったため、武田さんは購入に踏み切った。

ヘッドカバーが赤いけど、エンジンはB16Bでなく元々搭載されているB16A。エンジン本体はノーマルで、エアクリーナーボックスも純正のままとされている。エキマニのみ4-2-1タイプのフジツボスーパーEXに交換。

ステアリングホイールがナルディのディープコーンタイプに交換される以外、ダッシュボード周りはノーマルをキープ。この時代のホンダ車はダッシュボードを手前にスラントさせることで前席の開放感を生み出しているが、EF8もその例に漏れない。

前席は純正シート。運転席外側のサイドサポート部に若干の擦れが見られるが、それ以外に目立った傷みやヘタリはなく、35年前のクルマとしては非常に状態がいい。

また、後席は左右トリムの一部と合わせてアルカンターラによって張り替えられる。

ボディは純正色でオールペン。ホイールは5ZIGEN 5ZRの15インチをセレクトし、そこに205/50サイズのポテンザRE-71RSが組み合わされる。マフラーはフジツボレガリスRに交換。
また、ブレーキはリヤキャリパーをDC2用に交換。これはEF8用の新品がすでに廃盤で、ローターを換えずにボルトオンできることから選ばれた。

右奥は自宅ガレージ。リフトに上がっているのは、武田さんがジムカーナR3クラスで戦っているS2000だ。「溶接作業やミッションオーバーホールなど、エンジン以外の作業は自分でやってます」とのこと。
「錆びているボルト類や、リヤサス周りのブッシュ交換は行ないました。他にも傷んでいる部分があるんで、自分で補修しながら長く乗っていきたいですね」と武田さん。速さを求めるのでも保存モードに入るのでもなく、基本は日常ユース。平成初期の“名車”の贅沢な愉しみ方だ。
⚫︎取材協力:スペックD 高知県高知市一宮西町3-2-25 TEL:088-826-5001
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