シンプル・イズ・ベストを追求!
引き算の美学に独自の理想を注ぎ込む
ノーマルボディとの相性に優れるモデューロや無限のパーツを主軸に、インテグラタイプR(DC5)の走りとスタイルを磨き上げた深川さん。iS純正バンパーの流用や、ロールケージを際立たせるためのリヤ3面素ガラス化など、さりげない工夫で確かな個性を打ち出している。シンプルでありながら、要点を的確に押さえた一台だ。

「以前はピストバイクに乗っていて、速く移動できて見た目もスタイリッシュ、しかもトリックで遊べる自由さが魅力でした。その感覚をDC5にも落とし込んでいます。迎え入れた当初は走行会仕様で、N1車両のような雰囲気でしたが、ストリートに映える佇まいと速さを意識して少しずつ方向性を整えてきました」と深川さんは語る。
ボディカラーは2代目NSXに採用された130Rホワイトでオールペイント。これを引き立てるため、全体はモノトーンでコーディネイトされている。カーボンボンネットはあえてボディ同色化し、インテリアもタイプRの象徴である赤基調を排し、ブラック基調へ変更。色数を抑えつつ、質感の違いで魅せる方向性を徹底している。
バンパー開口部や牽引フックといった樹脂パーツはセミグロスブラックでペイント。同色でありながら艶を変えることで、主張しすぎない奥行きを生み出しているのも見逃せないポイントだ。

無限のワンメイク用ECUでフィールアップされたK20Aは、今後オーバーホールやフルコン制御によるアップデートを予定。進化の途中段階ではあるが、エンジンルームもエクステリア同様にモノトーンで統一されている。

足まわりには、ストリートでの快適性とサーキットでの信頼性を両立させるべく製作された、アスラン×スピリットの車高調を投入。一般道や高速道路では不快な突き上げを抑えつつ、もてぎや筑波では安心して攻め込める懐の深さを持つ。

タイヤはオールラウンド性を重視してアドバンネオバAD09を選択し、ホイールはエンケイRPF1を組み合わせる。スプーン製キャリパーをはじめ、定番でありながらDC5にとっての最適解とも言える足元構成だ。


9点式ロールケージを備えた2名乗車仕様のインテリアは、徹底したブラックコーディネイト。レースカー用の素ガラスを採用することで内装の作り込みを強調すると同時に、外から見た際のエクステリアとのカラーバランスも美しく整えられている。

外装は、スパルタンさを和らげるためiS純正バンパーへ変更し、ボトムラインをイングスのリップスポイラーとTOP1モータースのウイングレットで引き締める構成。モノトーンのエンブレムやセミグロスブラックの開口部など、質感違いによるメリハリも効かせている。

かつて装着していた無限の後期用サイドステップは、リヤ側のボリューム感が強すぎると判断し、ストレートな前期用へ変更。フロントにイングス、サイドに無限、リヤにモデューロというエアロミックスを、違和感なくモノトーンスタイルに溶け込ませている。
単なる引き算ではなく、「走る・魅せる・楽しむ」という理想を丁寧に積み重ね、一体感あるスタイルへと昇華させた深川さんのDC5。その完成度の高さと同時に、今後の進化からも目が離せない一台だ。
●取材協力:アスラン 大阪府堺市南区別所238-2 TEL:072-349-4880
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