Mercedes-Benz S-Class
発光するスリーポインテッドスター

車両全体の50%以上を新開発した新型「Sクラス」は、同一世代のSクラスとしては史上最も大規模なアップデートが施されたという。1886年にカール・ベンツが自動車を発明してから140年、その系譜を受け継ぎながらも、「我が家に帰ってきたような(Welcome home.)」という開発ポリシーを掲げ、極上の快適性を提供すると謳う。
ボンネットには、Sクラスとしては初めて、「イルミネーテッド・スリーポインテッドスター」をオプション設定。ボンネット上のスリーポインテッドスターが自ら発光し、ひと目で分かるSクラスのライトシグネチャーの一部となる。新開発の「DIGITAL LIGHTツインスター」ヘッドランプは、昼夜を問わずアイコニックな表情を生み出すだけでなく、視認性を高め、あらゆる道路状況においてドライバーに安心感を提供。「ダイナミック・ウルトラレンジ・ハイビーム」は、最大約600m(サッカーコート約6面分)先まで照射。最適な照射範囲を確保するために可動し、部分的なハイビーム機能によって、他車を幻惑することなく、照明の乏しい道路利用者の検知性能を向上させる。
さらに、カメラデータと地図情報を組み合わせることで、コーナリングライトは道路形状により正確に適応。これらすべては、専用開発された「メルセデス・ベンツ・オペレーティング・システム(MB.OS)」に統合された自社開発ソフトウェアによって制御されるという。
リヤセクションには、3基のクロームフレーム付きシグネチャースターを備えた新デザインのテールランプを導入。サイドシルトリムに統合されたライトプロジェクターが、「Mercedes-Benz」のレタリングをライティング演出として路面に投影し、パッセンジャーを迎え入れると同時に、乗り降りの瞬間を特別な体験へと昇華させる。
「MBUXスーパースクリーン」を標準装備

新開発の「メルセデス・ベンツ・オペレーティング・システム(MB.OS)」をベースに、第4世代インフォテイメントシステム「MBUX」を導入。ChatGPT-4o、Microsoft Bing、Google Geminiという複数のAIシステムをひとつのシステムに融合。これにより「MBUX」バーチャルアシスタント「Hey Mercedes」は、すべてのドライバーとパッセンジャーに新たなドライブ経験をもたらすことになる。
新型Sクラスの室内では、生成AIによる自然な対話、友人と会話するようなマルチターンのやり取り、短期記憶機能により、より直感的でパーソナルなデジタルパートナーを体験できる。MBUXバーチャルアシスタントは、ダイナミックなカラーとアニメーションを備えた、“生きている”アバターとして登場。人型アバターと「LittleBenz」という2つの新デザインにより、感情的なつながりも強化された。
コクピットには「MBUXスーパースクリーン」を標準装備。14.4インチセンターディスプレイと12.3インチパッセンジャーディスプレイを一枚のガラス面で覆い、彫刻的な一体感を演出する。ドライバーには必要な情報を明確に提示し、パッセンジャーは走行中であっても(各国の法規に準拠しながら)ストリーミング、ゲーム、アプリなどのパーソナルなエンターテインメントを楽しむことができる。
カメラベースのプライバシー機能により、パッセンジャーディスプレイはドライバーの注意を妨げないよう自動調整。3D表示も選択可能な12.3インチデジタルメータークラスターは、ステアリング奥に浮かぶように配置され、高い視認性を実現した。
ヒーター付きシートベルトを新たに搭載

今回導入された「サーマルコンフォート・パッケージ」のハイライトのひとつが、革新的なヒーター付きシートベルト。最大44℃の心地よい温もりが、前席のドライバーとパッセンジャーをやさしく包み込み、寒い朝の移動を至福の快適空間へと変える。シートヒーターのボタンから簡単に作動し、シートベルトの適切な装着と安全性の向上にも寄与する。
ファーストクラスレベルのリヤコンパートメントは、上質なビジネス空間を実現。デュアル13.1インチディスプレイを備えた「MBUXハイエンド・リヤシート・エンターテインメント」、2つの着脱式「MBUXリモートコントロール」、統合型ビデオ会議機能により、後席は完全にコネクテッドなワークスペースにも、静かなプライベートリトリートにも変貌する。
さらに新開発「デジタル・ベント・コントロール」と、先進的な電動フィルターの採用により、空調快適性の面でも大きな進化を遂げた。オプション設定のエアベントは上品にイルミネーションされ、選択された換気シナリオに応じて室内の温度を自動調整する。新開発の電動フィルターは空気をイオン化し、食塩の約1200分の1という極めて微細な粒子までも除去。これにより、キャビン内の空気は約90秒ごとに浄化され、すべてのパッセンジャーにクリーンで快適な環境を提供する。
豊富なパワートレインをラインナップ

ラインナップの頂点に君臨する「S 580 4MATIC セダン」に搭載される新型4.0リッターV型8気筒「M177 Evo」ガソリンツインターボエンジンは、最高出力395kW(537PS)、最大トルク750Nmを発揮。エンジニアリングの改良と48Vマイルドハイブリッドテクノロジーにより、滑らかな出力特性、エネルギー回生、そして卓越した静粛性を実現し、最新の排出ガス規制にも対応する。改良された燃料噴射システム、最適化された吸排気ポート、見直された吸気側カムシャフト、新しい点火順序を持つフラットプレーンクランク、さらにコンプレッサーホイールおよびターボチャージャーハウジングの改良により、洗練されたパフォーマンスを実現した。
「S 450 4MATIC セダン」と「S 500 4MATIC セダン」に搭載される3.0リッター直列6気筒「M 256 Evo」ガソリンツインターボエンジンは、オーバートルク時に最大640Nmを発揮し、レスポンスが大幅に向上。オーバートルクは追い越しや加速といった特定の走行シーンにおいて、一時的にトルクを高め、より高い駆動力を得る機能として導入された。
プラグインハイブリッド仕様の「S 580 e 4MATIC サルーン with EQ ハイブリッドテクノロジー」と「S 450 e 4MATIC サルーン with EQ ハイブリッドテクノロジー」は、3.0リッター直列6気筒ツインターボに、高出力電動モーターを組み合わせ、システム最高出力は55kWも向上した。ガソリンパティキュレートフィルターと加圧式燃料タンクが標準装備となり、効率性が大幅にアップ。EVモードでは約100kmの航続距離が確保されている。
「S 350 d 4MATIC セダン」と「S 450 d 4MATIC セダン」は、進化型3.0リッター直列6気筒「OM 656 Evo」ディーゼルターボエンジンを搭載する。将来的な排出ガス規制強化を見据えて開発され、量産車として初めて電動加熱式触媒コンバーターを採用した。排気系統、クーリング、クランクケース換気の耐久性向上も図られ、信頼性と効率性がさらに高められている。
プラグインハイブリッド仕様以外の全モデルには「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)」が組み合わされる。ガソリンとディーゼルに対応するISGは、低回転域でインテリジェントに駆動をアシスト。ターボチャージャーとの組み合わせにより優れた加速性能を実現した。48Vシステムを採用することで、コースティングやエネルギー回生など、大幅な燃費向上にも貢献する。
「メルセデス・ベンツ Sクラス」改良新型を動画でチェック!

