10万km超えの中古車をベースに製作!

13万kmのエンジンで230馬力を発揮!

7年連続全国販売台数No.1の実績を誇るスズキのサブディーラーでありながら、モータースポーツ活動にも積極的に取り組むコンプリートスピード。

セントラルサーキットでのコースレコード更新や、岡山国際サーキットにおけるラジアルタイヤレコード樹立など、スイフトスポーツのポテンシャルを引き出してきた数々の実績で知られる存在だ。

そんな同社が新たに製作したサーキットマシンが、前期型スイフトスポーツをベースとする2号機である。

「スイフトスポーツはすでに受注停止となり、新車で購入することができません。そこで今回は、走行距離10万kmを超えた中古車を使い、テストも兼ねたマシン製作に挑戦しました。以前のデモカーはノーマルエンジンでどこまでいけるかがテーマでしたが、今回は“過走行車”がどこまで通用するのかを検証していきます」。そう語るのは、コンプリートスピード代表の山添さん。

搭載されるエンジンは、走行距離13万kmながら基本はノーマルのまま。オーバーホールも行われていない。ただしタービンはオリジナルのハイフロー仕様へ交換し、現車合わせによるセッティングを実施。冷却系にはHKS製インタークーラー、ラジエターにはトラスト製を採用し、クーリング性能を強化した結果、最高出力は約230psを発揮する。

これらの仕様は、1号機で確立されたスタンダードメニュー。市販パーツの組み合わせで誰でも再現できるという、コンプリートスピード一貫の開発コンセプトは2号機でも変わらない。

なお、先代デモカーは筑波サーキットでの1分切りを目標としていたものの、惜しくもその壁を突破できなかった。その反省を踏まえ、2号機ではリヤのストローク量不足を改善したニュースペックのサスペンションを新たに投入している。

エアロパーツは必要最小限とし、フロントにはタイムアタックエディションのフロントリップ(4万8000円)のみを装着。Wディフューザー形状によってダウンフォースを確保しつつ、薄型設計により地上高も犠牲にしない点が特徴だ。

オリジナル開発のファイバー製リヤゲート(6万500円)も注目のアイテム。純正比で約5kgの軽量化を実現し、ガラス部分もファイバーパネルへ置き換えることで、リヤまわりの運動性能向上に貢献する。

さらに、リザルトジャパンと共同開発したカーボンボンネットを装着。軽量化に加えて冷却性能も高められており、タイムアタックはもちろん周回レースでも安心して走行できる仕様となっている。

ノーマルに近い状態でタイムを狙うという2号機のコンセプトながら、リヤウイングは不可欠な存在。ダウンフォース増加によるリヤの接地感向上は、ハンドリング面にも大きな効果をもたらす。

タイヤはトーヨータイヤ・プロクセスR888Rを255/40ZR18サイズで装着。ブレーキにはオリジナルキットを組み合わせ、十分な制動力を確保。

追加メーターにはHKSのOBリンクを活用し、車両データをタブレットに表示するスマートな構成を採用している。

10万kmオーバーの車両は価格もこなれ、チューニングベースとしてのコストパフォーマンスも高い。今後は予算に応じた仕様で、中古コンプリートカーとしての販売も予定しているという。

リニューアルした足まわりと軽量リヤゲートを武器に、ノーマルエンジンのまま筑波1分切りを目指すコンプリートスピード2号機。その走りから目が離せない。

●取材協力:コンプリートスピード スズキ高槻南大阪府高槻市芝生町1-16-19 TEL:072-678-9009

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