改良型992.2 GT3 RSの、カモフラージュされたプロトタイプが、スカンジナビア北部での試乗中に目撃された。

そのディテールがこのクルマの実力を物語っている。フロント部分はほとんど変更されていないように見え、変更点はリヤ部分に集中しているが、この点が様々な憶測を呼んでいる。

このプロトタイプのリヤまわりは、現行モデルとの明確な違いを示している。バンパーは再設計され、ディフューザーも現行モデルより1本多い4本の垂直フィンを備えている。特に印象的なのは、中央のテールパイプの左右にそれぞれ2つの開口部が追加されていることだろう。
これらの追加アウトレットは機能的なものか、純粋に装飾的なものかは現状では不明だが、排気システムの改造や冷却機能の強化によるものとの説が有力視されている。連続したライトストリップの下には、これまで隠されていたエアアウトレットを示唆する部分がある。これらの手がかりはすべて、ターボチャージャー付きエンジン特有の、大幅に強化された冷却性能と排気性能を示唆している。
厳格化するユーロ7規制は、ポルシェを困難な立場に追い込んでいる。GTの責任者であるアンドレアス・プロイニガー氏は、2024年10月に既に、ターボチャージャーの電動化がなければ、将来のGT3は欧州の基準を満たさないと明言しているからだ。つまりGT3の存在そのものが危ぶまれているのだが、その時期は「およそ2年後」、つまり992.2 GT3 RSが市場投入される予定の時期とほぼ同時期だ。
プロイニガー氏はインタビューで、社内でハイブリッド化とターボチャージャーの導入を検討していることを示唆し、ターボチャージャー導入に明確な方向性を示していると語った。この発言は画期的であり、現在の憶測に確固たる根拠を与えている。
ポルシェにとって、これは綱渡りを意味する。自然給気エンジン搭載車というGT3のDNAに忠実でありながら、同時に規制要件を満たすにはどうすればよいのだろうか? その答えは、フェラーリの市場問題を招いた過度なハイブリッド化とは大きく異なる、「マイルド」なターボチャージャーの採用にあるかもしれない。
噂の段階だが、議論されているシナリオは技術的にはかなり実現性が高いようだ。その焦点となっているのは、すでにカレラGTS t-hybridに搭載されている新型3.6L 6気筒ターボエンジンの派生型の採用だ。
現実的に考えると、このシナリオには多くのメリットがある。プロトタイプに追加された冷却ベント、プロトタイプから聞こえてきた音響的な証拠、そしてプロイニンガー氏の明確な発言は、一貫した構想を描き出している。緩やかに電動化されたターボチャージャー付き6気筒エンジンは、ユーロ7に適合し、パワフルでありながら、フルハイブリッドほど重くないという、まさに理想の解決策となるかもしれない。
もしGT3 RSにターボチャージャーが搭載されるなら、単なる技術的なアップデートにとどまらず、コンセプトの革命となるだろう。これまで、GT3は自然吸気エンジンの純粋主義者、GT2はターボパワーの純粋主義者という境界線が明確に定義されていた。
ポルシェはターボチャージャー付きのGT3 RSによってこの境界線を曖昧にし、RSを将来のGT2 RSに近づけるのではないかと予想される。後者は、1000psを超える4.0L ツインターボ水平対向エンジンをベースにした、さらにパワフルなプラグインハイブリッドシステムを搭載して発売される見込みだと言う。
駆動方式に関する議論が白熱する一方で、外観上の変更点はそれほど議論の的になっていないものの、同様に重要なポイントだろう。992.2 GT3 RSは、ポルシェの継続的な改良への姿勢を示す、空力面でのさらなる改良が施されるだろう。
確認されている外観上の変更点としては、新しいエアダクトを備えた再設計されたリヤバンパー、垂直フィンを3枚から4枚に拡大したディフューザー、そしてテールパイプ左右に追加されたエアアウトレットなどが挙げられる。さらに、より力強い外観を実現するために、テールパイプも大型化され、992.2デザインの新しいテールライトも採用。再設計されたボンネットベントとフロントの小さなリーディングエッジが、全体の印象をまとめている。
これらの変更は些細なものに見えるかもしれないが、機能的にはよく考えられている。それぞれの変更は、空力、冷却、排気ガス管理の改善に役立っており、いずれも技術的に高度な、おそらくターボチャージャー付きの駆動ユニットを搭載していることを示唆している。











