車体は全長約5500mm、全幅2000mm、全高2000mmのビッグサイズ

中国Xpeng(シャオペン)は、実機のeVTOL機を搭載する、ミニバン型「6輪陸上空母」を開発、すでに生産が開始されている。

シャオペン ミニバン型「6輪陸上空母」

ジャパンモビリティショー2025では、レクサスが6輪LSコンセプトを初公開し話題となったが、中国のテクノロジー企業、シャオペンが独自に開発した6輪ミニバンは、さらに進化しているようだ。

シャオペン ミニバン型「6輪陸上空母」

後部座席には、完全に機能するeVTOL機が搭載されているのだ。レクサスがまだ製品化を検討している段階にある一方で、シャオペンはすでに年内後半の顧客への納車準備を進めている。

Land Aircraft Carrier(ランド・エアクラフト・キャリア)と名付けられたこの6輪車は、シャオペンが新たに設立した航空機専門のAridge部門から市場に投入される。

遠くから見ると、未来型ミニバンに見えるかもしれないが、このマシンには明確な目的がある。電動垂直離着陸機(eVTOL)を輸送・搭載するために設計された「6輪陸上空母」なのだ。そして巧みな設計統合により、バンのトランクは搭載航空機の充電ステーションとしても機能する。

生産は年間5000台から開始し、将来的には1万台に倍増させる計画をもっており、製造プロセスを簡素化するため、外装のカラーバリエーションをステラシルバー、ムーンロックグレー、スーパーノヴァホワイトの3種類のみとしている。

バンと航空機を含むパッケージ全体の価格は、約28万7000ドル(現在のレートで約4400万円)からとなっている。バン本体は全長約5500mm、全幅2000mm、全高2000mmとかなりの大きさだが、特に貨物スペースに空飛ぶ車両をまるごと搭載できるように設計されていることを考えると、扱いにくいほどではないと思われる。

バンのパワートレインの技術仕様はまだほとんど明らかにされていないようだ。わかっているのは、800Vの電気システムで動作すること、レンジエクステンダーEVシステムを搭載すること、そして航続距離は620マイル(1000km)以上目指しているということだ。

航空機本体(eVTOL)について言えば、主にカーボンファイバー製で、6つのローターを備えている。また、現地の耐空証明を取得済みとのこと。

日本では、電動垂直離着陸機「eVTOL」は、トヨタとJoby Aviationと協業して開発しているほか、スズキも日本航空と開発に着手しているが、夢の「空飛ぶクルマ」がいよいよ現実味を帯びている。