連載
今日は何の日?安全装備や運転支援機能向上 広く快適な車内は静粛性抜群

1994年に登場した初代オデッセイは日本の多人数乗用車、ミニバンの歴史を変えた革新的な一台だった。その5代目はついに両側スライドドアを採用。しかし2021年に生産拠点の狭山工場の閉鎖とともに生産終了。とは言えオデッセイの復活を熱望するファンは少なくなく、23年に中国で生産される5代目の改良モデルを再登場させることになった。
エクステリア




復活したオデッセイは人気のHEVモデル、「e:HEVアブソルート」のみで3グレードを設定。駆動方式はFFのみとなりパワートレインは2.0ℓエンジン145PS、175Nm+モーター184PS、315Nm+CVT。シフターはボタン式エレクトリックセレクターを採用し、前型「e:HEVアブソルート」にはなかったパドルシフト=減速セレクターが備わる。先進運転支援機能のホンダセンシングは全グレードに標準装備する.
乗降性



インテリア、パッケージはかつての日本仕様と同一で、1~3列のどの席に座ってもゆとりある空間が確保されている。170度リクライニング、中折れ機構を備える2列目キャプテンシートにはオットマンも装備され、全グレードに4ウェイパワーシート、折り畳み式シートサイドテーブル、シートヒーターなども加わっている。特等席となる2列目キャプテンシートの良さは今でも健在。特筆すべきは「EX」グレードの本革シートで、革特有の表皮の硬さがなく、身体に優しい掛け心地だ。また、ロングスライドする2列目キャプテンシートの膝まわりや足元空間は最新のアルファードより約250㎜も広く、1列目席が遙か遠く感じるほどである。さらに「EX」グレードにはハンズフリーパワーテールゲートも備わり、復活モデルは一段と高級化されたことになる。
インストルメントパネル

そんなオデッセイを走らせれば、出足は基本的にEV走行。ステアリングの操舵フィールはズシりとしたホンダらしいスポーティなタッチを伝えてくる。振り返れば、5代目初期型の乗り心地はファミリーミニバンとしてはかなり硬くスポーティカー寄り! だったのだが、今では17/18インチタイヤ装着車のどちらでも家族や仲間からブーイングの出ない、硬質ではあるもののフラットで快適な乗り心地を手に入れている。
居住性



車内の静粛性はロードノイズの遮断が見事。走行状況によって自動EV/HEV/エンジンの3モード内で切り替わる。なおエンジンモードでエンジンを高回転まで回すシーンでのエンジンノイズの快音まで度に遮断されているから、上級サルーン並みの静かさを実現している。全グレード同一の動力性能はモーターパワー、モータートルクに余裕があるためスムーズでトルキーな加速力を示す。アクセルレスポンスにも優れ、下手にブレーキを踏むよりずっとスムーズに減速してくれる減速セレクターのスピードコントロールのしやすさや全長4860㎜×全幅1820㎜の今となっては大き過ぎないボディサイズによる走りやすさは文句なしである。
うれしい装備






月間販売台数 581台(25年5月~10月平均値)
現行型発表 13年10月(一部改良 25年11月)
WLTCモード燃費 19.9 ㎞/ℓ※「e:HEV ABSOLUTE」

ラゲッジルーム



HEVなのにAC100Vコンセントの設定がないのは残念だが、これほどまでにスポーティで気持ち良く走れるミニバンはほかにないのも確かで貴重である。


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