
レトロなスタイルで人気の原付2種モデル、ヤマハXSR125。スタイリッシュなデザインながら、ウインカーをLED化したりリヤをフェンダーレスにすることでさらにルックスを向上させることができる。各社からさまざまなアフターパーツが発売されているが、ここではビギナーでも簡単に装着することができるキットの取り付け手順を紹介したい。YOUTUBEチャンネル「モトチャンプTV」で公開されている「XSR125をフェンダーレス化! テールランプ&ウインカーもSP武川製で一新!」という動画をダイジェストにまとめたものだ。使用するパーツはSP武川から発売されている「フェンダーレスキット」と「ストリームラインLEDウインカーキット」だ。
ヘッドライトとウインカーを外す

まずフロントから作業を進める。ウインカーを変更するにはヘッドライトを取り外す必要がある。ヘッドライトは真下と左右、3本のボルトで固定されているので、3本とも外す。下は10mmの六角ボルトで左右は5mmのヘックスが使われているので、工具を事前に用意しておこう。

3本のボルトを外したらウインカーステーを広げるようにしてヘッドライトを外し、コネクターを抜いておく。続けてヘッドライトの裏側にあるコネクターカバーを外す。下2本のプラスネジを外したら、カバーを左右に広げるようにして引っ掛かっているツメを外す。

カバーの内部ではウインカーのハーネスが接続されている。ハーネスは4本あり、それぞれ左右のウインカーのプラスとマイナス線になる。すべてのハーネスを外すが、この時の注意点としてハーネス線そのものを引っ張らないこと。内部で断線する可能性があるので、必ずカバーからギボシを剥き出してギボシをつまむようにして外すと良い。

ハーネスを外したら、左右からウインカーを取り外す。ステーの内側で樹脂製ストッパーが支えているので、周囲のゴムを広げながらストッパーを取り出す。さらにゴム部分を外側へ押し出すとウインカー本体を引き抜くことができる。

キットのLEDウインカーは説明書にある通りの順番でワッシャーやスペーサー、マウントなどをハーネスに通してステーへ固定する。ステーの内部にキッチリとマウントが入っていることを確認してからナットで締め込むこと。

左右へLEDウインカーを装着したら、最後にハーネスを接続させる。左右とも黒い配線がマイナスなので、純正のダブルギボシへ接続させる。LEDウインカーの左側から出る赤い配線は純正の茶色と接続させ、残りの右側緑線を接続させる。これで交換作業は完了するので、逆の手順でコネクターカバー、ヘッドライトを元に戻そう。
純正フェンダーを取り外す

フェンダーレスキットとLEDウインカーは同時に交換することになる。まずシートを取り外してからテールカウルをフレームから分離させる。左右手前にあるプラスネジを外したら、10mm頭のボルトを4本取り外す。

テールカウルはフレームの下側でも固定されている。左右に2本ずつあるプラスネジを4本とも取り外す。

上下ともボルトとネジを外したらカウルを持ち上げることができる。そのままだとテールランプが接続されているため引き離せないから、テールランプのハーネスを辿ってコネクターを分離させる。

テールカウルを外したらウインカーとナンバー灯のハーネスを辿って、ウインカー線はギボシを、ナンバー灯はコネクターを外してそれぞれ分離させる。続けて純正フェンダーを固定している接続部を分離させる。上からナット4本を緩めて純正フェンダーを下から取り外す。

純正フェンダーから出ているボルトには、それぞれカラーが使われている。ひっくり返すとカラーを紛失してしまう可能性があるので、この時点でカラーだけ外しておく。このカラーはフェンダーレスキット装着時にも使うため、くれぐれも紛失しないように注意しよう。

続いて取り外した純正フェンダーの中央付近でハーネスが通っていた穴に装着されているゴムのグロメットを取り外す。このグロメットもフェンダーレスキット装着時に再利用するため、紛失や傷つけないよう注意しよう。
フェンダーレスキットとLEDウインカーを装着する

純正フェンダーから取り外したゴムのグロメットを、フェンダーレスキットに付属するステーへ再利用する。純正フェンダーは樹脂製でキット付属のステーは金属であるため、装着時にはしっかりと溝がはまっているか確認すること。

キット付属ステーへLEDテールランプを装着する。キットの状態だとLEDテールランプはナットとワッシャー2本で蓋がされているが、このナットはステー装着時に使用しない。ステーへ固定するのはキット付属のセルフロックナットを使う。

テールランプに続いてウインカーをステーへ固定する。ベースがステーの穴へしっかりハマっているか確認しつつ、説明書通りにワッシャーやスペーサーを通していく。

ステーへテールランプとウインカーをセットしたら中央にある穴から各ハーネスを上へ引き出す。このハーネスたちをフレーム側の穴へ通してからフェンダーレスキットのステーを固定する。しっかり固定されたら、分解するのと逆の手順でハーネスを接続してテールカウルを装着する。なおテールカウルに残るテールランプ用の穴はキット付属のシールを貼って隠すことになる。
LEDウインカーとフェンダーレスキット装着イメージ

いかがだろう、これならビギナーでも簡単にウインカーをLED化したりフェンダーレスキットを装着できるのではないだろうか。製造元であるSP武川ではハーネスを加工することなく、ギボシやコネクターで簡単に接続できるように開発している。またフェンダーレスにするとナンバープレートが振動で震えることもあるがステーを金属製にしているため、振動に対する配慮も十分なのだ。
