MOMOのステアリングカバーは、純正ステアリングにかぶせるだけの簡単装着

ここで紹介するのはMOMOブランドのステアリングカバーだ。MOMOは1964年にレーシングドライバーであった創業者がレース用のオリジナルステアリングを職人にオーダーしたところから始まったブランドで、その後はF1にも採用されるなど、スポーツステアリングの分野では絶大な信頼を得た大御所メーカーだ。交換用スポーツステアリングとしてはもっとも人気があったブランドのひとつだろう。そのブランド性と優れた操作感から、スポーツカーや特別仕様車の純正ステアリングにも採用された実績がある。

そのMOMOが、現在はステアリングカバーを数多く発売している。純正ステアリングにかぶせるものなので、軽くなるわけではないし、ステアリングそのものの剛性も変わらないが、グリップ感の高いスエード調の生地をよく握る部分に採用したり、適度な凹凸感を持つパンチング材を使うなどしていて、感触は通常の純正ステアリングと大きく異なる。ここはスポーツステアリングの有名メーカーのノウハウが盛り込まれているだけあって、握ったときには非常にスポーティな感触が得られるのだ。また、好みもあるがカバーをかけることによってとうぜん純正ステアリングよりは太くなる。これも握ったときの存在感を向上させ、スポーティなフィーリングが得られる。

そしてイタリアらしいビビッドなカラーリングや大胆なデザインによって、雰囲気が大きく変わるところもMOMOの大きな魅力だ。市販車ベースのレーシングカーのような気分が味わえる。

MOMO『COMFORT MICROFIBER(価格4400円/税込)』。マイクロファイバー素材でアルカンターラの質感を再現したモデルだ。
より手頃な価格設定になっているMOMO『EASY(価格:2750円/税込)』。それでもMOMOならではのこだわりの操作感が得られる。
下側がフラットな形状の純正ステアリングに装着できるMOMO『TRACK(価格:4180円/税込)』。9時15分部分にはエッジ感のある凹凸が与えられている。

ステアリングカバーは簡単に交換できて効果大!

このように、MOMOのステアリングカバーは純正ステアリングに比べて大いにスポーティな感触が得られる一方で、価格は安いため気軽に購入できる。しっかりフィットしてズレないようなつくりになっているため装着に多少の根気と力は必要だが、純正部品を外すことなく装着できるという手軽さは大きいだろう。もちろんエアバッグも生かすことができるし、スイッチ類もそのまま操作できることが多いだろう。
スポーツ走行を楽しみたいなら、あるいはスポーティな操作感と雰囲気を楽しみたいなら、試してみてはいかがだろうか?

MOMOのスポーティ感をとことん追求した2023年モデルのMOMO『FUN(価格:4180円/税込)』。大胆なデザインだ。