スカイラインGT系モデル乗りをピックアップ!
「日本の中心でスカイライン愛を叫ぶ!」とばかりに長野県松本市の信州スカイパークやまびこドームで5月3日に開催されたのが、スカイライン&GT-RオーナーズクラブARC主催のスーパーエキシビジョン。開放的なドーム内に展示されたのは全国から集結した100台オーバーのオーナー自慢のマシンたち。ここではその中からRBエンジン搭載のイケてるスカイラインGT系10台をピックアップ!
スカイラインを乗り継ぎ辿り着いた輸入車テイストのこだわり満載HNR32

HR34→BCNR33→ECR33とRB搭載モデルを乗り継いできたヒロさんが、昨年手に入れたのがR32GTS-4。なんと20年以上前にディーラーでRB26DETTに換装されたという、走行6万kmの極上個体だ。

4ドア・ナローボディにRB26を搭載するといえば、思い浮かぶのはオーテックバージョン。しかしあちらはNA仕様で、ヒロさんのマシンはGT-Rのツインターボを移植したハイスペック仕様となっている。

エアロレスのボトムと、AVSモデルT5(F/R:8.5J+35)の19インチホイールが織りなすシャープなスタイリングは、まるで輸入車のような佇まい。GT-Rのバンパー&ボンネットを装着しながらも、個性が光る仕上がりだ。今後さらなる進化も視野に入れているという。
HCR32で街乗りからサーキットまでエンジョイ!

オーナーがこのR32を手に入れたのは19歳のとき。人生初の愛車だった。選んだ理由は「FRでパーツが豊富、そして壊れにくいから」。以来10年間、大切に乗り続けている。
カスタムのコンセプトは“やりすぎない”こと。遊びクルマとして街乗りからサーキット走行もオールラウンドで楽しむべく拘っているのは足回りで、DG5車高調に加えてピロアッパーアームやR33流用ロワアームを装着。「GTS-tは人馬一体感が味わえるピュアスポーツです!」とのこと。


RB20DETはマインズVX-ROMでブーストアップされ、サウンド面を意識してチタンマフラーを装着。外装は純正オプションをベースにTBOリップを加え、当時モノのボルクレーシング・チャレンジ(17インチ)で足元を引き締めている。デフィメーターが並ぶインパネも見どころのひとつだ。
HCR32ベースの90年代ドリ車スタイル!

大学の自動車部でフォーミュラ活動にも参加していたイツミさん。長年憧れていたFR日産車として、昨年10月にこのR32を購入した。
狙いはもちろん“ドリフト”。90年代のD1マシンを意識し、前オーナーが装着していたエアロを活かしつつ、ボディカラーをミッドナイトパープルにオールペン。イベント参加に合わせて仕上げたという。


RB20DETにTD06タービンを組み合わせ、NISTUNEで制御。現状は高回転寄りの300ps仕様だが、今後はカム変更でパワーバンドを引き下げる予定。貼り付けリヤフェンダーやシュティッヒのメッキホイールなど、90’sテイスト満載の1台だ。
ECR33でGT-Rに負けないスタイルを追求!

購入したのは2017年。最初に購入したR33をわずか4週間で潰してしまい、買い直したのが現在の愛車だという。知人にはR34を勧められたものの、海外の動画で見たR33のカッコ良さと、“平成8年生まれ”という自分と同じ年のシンクロを感じて再度R33を選択した。
トップシークレットのバンパー、オートセレクト製カナード、カーボンボンネットはボディ同色に塗装し、オリジナリティある“当時風”の仕様を追求。近く、純正サンルーフの追加とオールペンを計画中だ。


エンジンは前期メタルタービンと吸排気チューン、トラスト製インタークーラーを組み合わせた仕様。将来的には2.5Lのままで600psを目指すという。足回りはファイナルコネクション製車高調に、326パワーのハイレートスプリング(60kg/mm)をセット。内装はグレッディで統一感ある仕上がりだ。
ワイドボディ化でECR33のGT-R仕様を構築!

ECR33に憧れたきっかけは、初代グランツーリスモのパッケージだったというオーナー。3年前に手に入れたこの個体は、山道でリアをヒットしてしまったことを機に、補修ついでのワイドボディ化とオールペンで“湾岸GT-Rスタイル”に進化した。
外装はすっかり別物になったが、「Rのエンブレムは付けない」という美学を貫く。いずれはRB25改2.8L・ビッグタービン仕様でさらなるパワーアップも視野に入れている。


納車直後にエンジンブローを経験し、オーバーホールを実施。現状のタービンはHKS GT2534で、アペックスの吸排気系やR35コイルを組み合わせ、自作サブコンで制御している。
Part.2へ続く
