大型キドニーグリルとソリッドボディを強調した新プロポーション

新型BMW iXのエクステリアは、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)特有のプロポーションが強調されている。特に、縦長に再設計されたBMWアイコニック・グロウ・キドニー・グリル(輪郭照明付き)(新型BMW iX M70 xDriveの標準装備)が、新たなオプションとして登場した。ヘッドライトも再設計され、デイタイムライトとウィンカー用の縦型エレメントが追加された。

オプションのMスポーツパッケージにはMロゴ入りの専用キドニーグリル、専用22インチMライトアロイ・ホイールなど、Mスポーツ・パッケージおよびMスポーツ・パッケージ・プロのデザイン機能が標準装備されている。また、2025年夏から利用可能な新色のボディカラーも追加された。

BMW iX xDrive60は544馬力と701kmの航続距離を確保

新型BMW iXのすべてのモデルには、フロントアクスルとリヤアクスルの両方に電気モーターが搭載され、電気式の全輪駆動が採用されている。新型BMW iX xDrive45は、システム出力が82馬力アップし、408馬力を実現。出力の向上により、0-100km/h加速は1.0秒短縮され、5.1秒を達成する。新型BMW iX xDrive60は、出力が21馬力増の544馬力となり、0-100km/h加速は4.6秒で達成。両モデルとも、電子制御による最高速度は200km/hに制限されている。

Mモデルの新型BMW iX M70 xDriveは、最高出力659馬力、最大トルクは1100Nmを発揮し、ローンチコントロールが搭載されている。新型BMW iX M70 xDriveは、0-100km/h加速を3.8秒で達成する。

新しいバッテリーセル技術により、BMW iX xDrive45の高電圧バッテリーのエネルギー容量は約30%増の94.8kWhに増加。その他のモデルのバリエーションの高電圧バッテリーは、使用可能なエネルギー容量が109.1kWh(BMW iX xDrive60)および108.9kWh(BMW iX M70 xDrive)となっている。モデルによっては航続距離が最大40%も拡張され、新型BMW iX xDrive60はWLTP航続距離で563~701km、BMW iX xDrive45で490~602km、BMW iX M70 xDriveで521~600kmが確保されている。

新型BMW iX xDrive45のコンバインド・チャージング・ユニットでは、出力175kWの直流充電が可能となった。他の2つのモデル・バリエーションの最大充電出力は195kW。交流電流は最大出力22kWで充電することができる。

レベル2+対応の高速道路アシストをオプション装備

新型BMW iXに搭載された運転支援システムは、最高速度180km/hで使用可能なストップ&ゴー機能付きアクティブ・クルーズ・コントロールを含むドライビングアシスタント・プラス、ブレーキ介入機能付きフロント衝突警告、リバース・アシスタントおよびリバース・アシストカメラ付きパーキング・アシスタントが標準装備されている。オプション装備には、レベル2+の機能を備えた高速道路アシスタントで、最高速度130km/hまでの走行時にステアリング操作をサポートする。

BMWオペレーティングシステム8.5をベースとするBMW iDriveは、BMW湾曲型ディスプレイのタッチ機能やBMWインテリジェントパーソナルアシスタントによる音声制御による直感的な操作だけでなく、ビデオストリーミングや車内ゲームなどのデジタルサービスの利用も可能にする。