同社の新開発「MMA」(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャ)を採用、多燃料アプローチも

GLBはメルセデスのSUVラインアップのなかでは常に少々変わった存在で、GLCとGLEの5人乗りより下位に位置しながらも、最大7人乗りを提供している。実用的で家族向けのSUVは、CLAクラス新型に続き、メルセデス・ベンツの次世代コンパクトファミリーの2番目のメンバーとなる予定だ。


同社は、今後数年間に新型モデルラッシュが計画されているが、その一部には内燃機関を搭載し、一部には電気自動車を搭載する。そして、2027年型GLBのように、多くのモデルでは、ボンネット下のパワートレーンを購入者が決められることになる。
擬装されていても、メルセデスは2019年に初代GLBで導入された箱型のシルエットを変えていないことがわかる。しかし、第2世代SUVはメルセデスの今後のコンパクトカー全シリーズと同様に、同社の新開発「MMA」(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャ)を採用、多燃料アプローチを使用できるようになり、全長と全幅が長くなったと報じられている。今回姿を捉えたプロトタイプは、オープングリルを装備、ガソリン駆動モデルであることを示唆している。

プロトタイプのフロントエンドには、すっかりお馴染みになりつつある、新しい星型LEDデイタイムランニングライトを装備している。またリヤエンドでは、テールライトを大型のダミーコンポーネントで擬装しているが、最終的には、「メキシコの海賊風ヒゲ」のような、形の長いLEDストリップがリヤハッチの側面からリヤウィンドウの下を通り、反対側まで伸びると予想されている。
インテリアも一新される。 CLAで量産デビューを果たしたフル幅のデジタルダッシュボードディスプレイを搭載するほか、BMW X1やAudi Q3との戦いにおいて現行GLBの大きなアドバンテージとなっている7人乗りオプションも引き継がれる。
パワートレーンは、Geelyとルノーの合弁会社Horse製の1.5L直列4気筒「M252」マイルドハイブリッドエンジンが搭載される予定となっている。ベーストリムでは、最高出力136psを発揮する前輪駆動だが、上位グレードでは最高出力190psを発揮、全輪駆動となる。EVは58 kWhおよび85 kWhのバッテリーパックで提供される可能性があり、その走行距離は、より空力的なCLAから予想される750 km(466マイル)よりも短くなると思われる。
また、ハードコアAMGバージョンも再び登場する予定で、「GLB 35」は現在の302psを超える出力を発揮できる可能性があり、AMG 2.0Lエンジンを搭載した「GLB 45」グレードでは最高出力416psを発揮する可能性がある。
GLB次期型のワールドプレミアは、2025年内には行なわれると予想される。
