ディテール解説

パナソニックサイクルテック・オフタイムとの大きな違いがフロントブレーキだ。オフタイムはリムブレーキ(サイドプル式)なのに対し、e-POは機械式(ワイヤー引き)のディスクブレーキを採用。さらに強力なVブレーキも検討したが、雨天時を含めたコントロール性を優先してこれを選択したとのこと。なお、キャリパーはテクトロ製で、ローター径は160mmだ。
リヤディレーラー(変速機)はシマノ・ターニーで、変速段数は7段。タイヤはチェンシン製で、前後ともチューブのバルブは米式だ。なお、リヤの制動装置はオフタイムと同様にローラーブレーキとなる。
ドライブユニットおよびバッテリーは車体の中心かつ低い位置に搭載される。フレームのメインチューブ下部にはケーブル類を隠すためのカバーが追加されている。
バッテリーの容量は25.2V-16Ahで、単体重量は約2.5kg。フル電動モードでの航続可能距離は20kmとのこと。充電時間は約5.0時間を公称する。
法規対応のためミラーやLEDウインカーなどが追加されたコックピット。右グリップは内側がスロットルになっている。ミラーとウインカーを支持するステーはJMS2023での展示車両から大きく変わっているが、これがそのまま量産車に採用されるかは不明だ。
オフタイムとは異なる液晶メーターを採用。直射日光下ではやや見づらいと感じた。
こちらも法規対応によって追加されたナンバープレートステー。テールランプやリフレクター、ウインカーのステーも兼ねている。

e-PO(公道実証実験) 主要諸元