フツーの電動バイクより、コッチの方が可能性ありかも !? 原付一種枠の電動モペッド“e-PO(イーポ)”試乗記 2024.09.20 21:30 by 大屋 雄一 この記事の画像をもっと見る(全17枚) 昨秋に開催されたジャパンモビリティショー2023において、スズキが参考出品した原付一種モビリティのe-PO(イーポ)。そのプロトモデルの試乗会がクローズドコースで開催された。電動アシスト自転車とEVスクーター、それぞれの長所を融合させたという新型コミューターの乗り味は果たして。 REPORT●大屋雄一(OYA Yuichi) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke) INDEXスズキ・e-PO……価格および発売時期未定最大のポイントはフル電動モード、アシスト力は人力の3倍!課題はいくつかあるものの、乗り物として素直に楽しい!EVスクーターとの決定的な差は、絶対に帰れるという安心感ディテール解説e-PO(公道実証実験) 主要諸元 ディテール解説 パナソニックサイクルテック・オフタイムとの大きな違いがフロントブレーキだ。オフタイムはリムブレーキ(サイドプル式)なのに対し、e-POは機械式(ワイヤー引き)のディスクブレーキを採用。さらに強力なVブレーキも検討したが、雨天時を含めたコントロール性を優先してこれを選択したとのこと。なお、キャリパーはテクトロ製で、ローター径は160mmだ。 リヤディレーラー(変速機)はシマノ・ターニーで、変速段数は7段。タイヤはチェンシン製で、前後ともチューブのバルブは米式だ。なお、リヤの制動装置はオフタイムと同様にローラーブレーキとなる。 ドライブユニットおよびバッテリーは車体の中心かつ低い位置に搭載される。フレームのメインチューブ下部にはケーブル類を隠すためのカバーが追加されている。 バッテリーの容量は25.2V-16Ahで、単体重量は約2.5kg。フル電動モードでの航続可能距離は20kmとのこと。充電時間は約5.0時間を公称する。 法規対応のためミラーやLEDウインカーなどが追加されたコックピット。右グリップは内側がスロットルになっている。ミラーとウインカーを支持するステーはJMS2023での展示車両から大きく変わっているが、これがそのまま量産車に採用されるかは不明だ。 オフタイムとは異なる液晶メーターを採用。直射日光下ではやや見づらいと感じた。 こちらも法規対応によって追加されたナンバープレートステー。テールランプやリフレクター、ウインカーのステーも兼ねている。 e-PO(公道実証実験) 主要諸元 1 2