自動車ニュース テクノロジー Sクラス メルセデス・ベンツW223型Sクラスのサスペンションを眺めてみる 2022.01.18 22:47 by Motor Fan illustrated編集部 この記事の画像をもっと見る(全11枚) メルセデス・ベンツのフラッグシップ・SクラスはW223型に代替わりしている。試乗の機会があったので脚周りを観察してみた。 連載サスを眺める INDEXリヤサスペンションフロントサスペンション リヤサスペンション 右側リヤサスペンションを後方から。形式はマルチリンク。下をのぞいたときに最初に目に入るごついアルミ部材はロワリンクリヤ側。サブフレームかと思ったくらいの迫力である。その上に見えるシャフトはトーコントロールリンク。ここを押し引きして後輪操舵する仕掛け。 同じ部位を少々角度を変えて。トーコンリンクの奥に見えるのがドライブシャフト。ご覧のように、後ろ引き/フロント側キャリパー。この角度と露出ではアッパーリンク、アンチロールバー&リンクが見える。ロワリンクから縦に伸びる円筒はAIRMATICサスペンションユニット。サブフレームはスチール製のモナカ合わせ構造で、複雑な配置のアッパーリンクを受け止める。 リヤデフを右側から眺めたところ。ロワリンクは空力追求のために樹脂製のプレートで覆われている。また、ここにとどまらず床下はパネル類でほとんどがカバーされフラット化、後輪操舵のためのアクチュエータ類はリヤデフ後部に備わるはずだが、潜っただけでは見ることは叶わなかった。 潜っただけでは全然伝わらないので広報画像を載せておきます。アッパーリンクの形状と配置が見て取れる。全車AIRMATICサスペンションを採用するので、コイルばねは見当たらない。サブフレーム後端に、後輪操舵のためのアクチュエータが少しだけのぞいている。 フロントサスペンション 右側フロントサスペンションを前方から。ダイムラーが「4リンク」と称するマルチリンク式で、アッパー側がウィッシュボーン/ロワー側が2本のリンクで形成するダブルウィッシュボーン配置。ロワリンクのフロント側は湾曲構造として、タイロッドをよける。そのタイロッドはナックルまで見事にまっすぐ。その上方にはドライブシャフトが見て取れる。 同じ部位をもう少し上から。ハイアッパーマウントのための腕を伸ばしたナックルの形状がよくわかる。アンチロールバーの接続部はこのような位置関係で、そのリンクはナックルアーム部に接続されている。 左側フロントサスペンションを後方から。ロワリンクリヤ側にはAIRMATICサスペンションユニットが備わる。そのAIRMATICユニットはうまく湾曲してドライブシャフトをよける構造。車体中央側には大径のアンチロールバーが設置される。 アッパーアームとナックルジョイント。まったくの個人的な感想を恐縮だが、いやあ、かっこいい。 広報素材。リヤ側から眺めたところ。 広報素材。やはりリヤ側から眺めたところ。 連載 サスを眺める プレスリリース 2023.01.29 トヨタ・ランドクルーザー[300系]のサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.28 日産・新型セレナ[C28型]のサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.27 レンジローバーのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.26 日産アリアのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.25 日産フェアレディZのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2022.07.20 トヨタ・新型クラウン(クロスオーバー)のサスペンションを眺めてみる 連載の記事一覧へ テクノロジーの関連記事 メルセデスマイバッハ Sクラスの厳選中古車物件情報 中古車トップ 【注意】 自動車カタログ・厳選中古車情報に掲載されている写真は、年式やグレードの違う車種が含まれます。掲載されている写真はそれぞれの車種用でないものも含まれています。また、対応は年式やグレード、 装備などにより異なる場合があります。購入の際は必ずご確認ください。 商品の価格・仕様・発売元等は記事掲載時点でのものです。商品の価格は本体価格と消費税込みの総額表記が混在しております。商品を購入される際などには、メーカー、ショップで必ず価格・仕様・返品方法についてご確認の上、お買い求め下さい。 購入時のトラブルについて、出版元・編集部は一切関知しません。また責任も負いかねます。